家族旅行の費用の目安や内訳|節約しながら楽しむためには

長期休暇の思い出づくりやお祝いごとなどで、家族旅行を計画するご家庭も多いでしょう。 家族旅行を計画する際に考えるべきことのひとつが、旅行費用です。 旅行費用は、行き先や出発時期、人数などによって大きく変わります。 では、できるだけ旅行費用を抑えるには一体どうしたら良いのでしょうか。 この記事では、これから家族旅行を計画している方のために、家族旅行の費用の目安と節約するためのポイントについて解説します。


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家族旅行の費用の目安や内訳

家族旅行を計画する際には、あらかじめ予算を家族ですり合わせる必要があります。すり合わせを行わないまま、生活費を削って旅行に出かけ、旅行後の生活が圧迫されるようでは本末転倒です。

予算をすり合わせるためのヒントとして、旅行費用の目安と内訳を見ていきましょう。

目安

旅行費用の目安は行き先や人数によって変わり、国内旅行と海外旅行においても大きな差があります

旅行会社最大手JTBが毎年取りまとめている旅行市場の見通しによると、2019年度実績推計では国内旅行平均消費額は36,660円、海外旅行平均消費額は224,100円となっています。

参考:2020年の旅行動向見通し

このことから、国内旅行であれば一人当たり、3万円、5万円、10万円ほどの目安を立てるのが妥当といえます。また、海外旅行であれば一人当たり、10万円、20万円、30万円ほどの目安を立てると良いでしょう。

内訳

旅行費用を考える際には「費用の内訳」も洗い出すようにしましょう。以下の項目が旅行にかかる費用の内訳となります。

・交通費
鉄道(列車、新幹線)、バス(路線バス、高速バス)、飛行機利用にかかる運賃です。

・宿泊費
ホテルや旅館などの施設に宿泊する費用です。

・食費
旅行先でかかる食事代です。食べ歩きで購入した飲食等も含みます。

・観光
テーマパーク入場料、アクティビティ料金、スキー場のリフト代、レンタルウェア代などをこちらに含みます。

・お土産
家族や友人、または自分のために買ったお土産物の費用です。

家族旅行で費用を抑えるポイント

旅行に申し込む際には、旅行会社に相談する、交通機関や宿泊施設に直接予約を申し込むなどの方法があります。旅行費用を抑えたいのであれば、どの申し込み方法がもっとも安くなるのかをあらかじめ調査しておくと良いでしょう。

ここではふたつのポイントをお伝えします。

旅行サイトを使う

旅行の予約をまとめて済ませるなら旅行会社に直接依頼すると便利ですが、安く抑えたいのであれば、旅行サイトを使って予約すると良いでしょう。

旅行サイトとは、各旅行会社が提供するインターネットサービスのことです。交通機関、宿泊施設はもちろん、食事や観光まで事前に予約することができます。また、旅行会社の店頭で販売されているパッケージツアーへの申し込みも可能です。

予約する際にはネット限定の旅行クーポンを利用したり、期間限定のお得なプランに申し込んだりすることで、旅行費用を抑えることができます。

また、旅行サイトで予約をするなら、旅行サイト内でしか販売されていないダイナミックパッケージがよりお得でしょう。

パッケージツアーもダイナミックパッケージも、旅行商品(飛行機・JR・バス+宿泊)は変わりませんが、パッケージツアーはあらかじめ旅行費用が決まっているのに対し、ダイナミックパッケージの旅行費用は時価です。申し込み時点の利用便や宿泊施設の予約状況により、旅行費用はリアルタイムに変動します。

旅行会社での購入を検討するのであれば、店頭で予約する前に、一度旅行サイトで検索してみると良いでしょう。

夜行・高速バスを使う

同じ目的地に向かうなら交通費を極力抑えて、宿泊費や観光に費用をまわしたいとお考えの方も多いと思います。そのような方には、夜行バスや高速バスでの移動がおすすめです。

どの交通機関よりも格安で利用でき、東京-大阪間なら10,000円かからずに移動できます。特に夜行バスの移動なら、交通費の節約どころか宿泊費まで節約が可能です。

最近の夜行バスは前後の座席の間隔を広くしたり、列数を少なくしたりするなど、余裕のあるスペースを確保しているバスも多く、車内で快適に過ごすことができます。

寝ている間に目的地に着き、現地到着後にはすぐに行動できる夜行・高速バスは、時間的にもコスパの高い移動手段だといえます。

夜行バスや高速バスの最安値が知りたいなら、バスブックマークで検索してみてください。条件を入れて検索するだけで簡単に希望のバスを見つけることができます。

交通費を安く抑えて家族旅行に行きたい方は、ぜひご利用ください。

安い時期を狙う

旅行費用を抑えるなら、交通手段の検討も大切ですが、安い時期を狙って旅行計画を立てることも重要です。

特に春休み、夏休み、GW、年末年始などの繁忙期の旅行は、交通費や宿泊費がかなり高くなります。早期予約割引もないため、時間に余裕がある方であれば、閑散期かつ土日祝日を避けた平日の旅行がおすすめです。

ただし、伝統行事や大きなお祭りが行われる地域への旅行は、閑散期でも旅行者で混み合うため、宿泊費が高い場合もあることを念頭に置いておくと良いでしょう。

また、人混みで酔う方や、行列や渋滞などが苦手な方は閑散期の旅行をおすすめします。

宿泊先や方法を話し合う

旅行費用の多くを占める交通費と同じく、宿泊費もできる限り抑えたいとお考えの方もいるでしょう。

「ただ寝るだけだから安くて良い」というご家庭もあれば、「せっかくの家族旅行ならある程度のランクのホテルに泊まりたい」というご家庭もあると思います。

ただし、移動手段と異なり、宿泊施設はしっかり家族間で話し合って決めることをおすすめします。

なぜなら、飛行機、新幹線、バスといった移動手段は、ある程度乗車するイメージをもてますが、宿泊施設は実際に行ってみないとわからないからです。

インターネットで調べると広くてきれいに見えたホテルでも、実際に宿泊してみると意外と部屋が狭かったり、清潔感がなかったりと不愉快な思いをするおそれもあります。

宿泊費を安く抑えたい場合には、家族でしっかり話し合い、直接施設に電話して確かめたり、口コミを調べたりするなどして情報を収集すると良いでしょう。

家族旅行で費用をかけずに楽しむコツ

どこにお金をかけるかにもよりますが、もし交通費や宿泊費に費用をかけるなら、抑えるべきは食費や観光になります。ここでは食費や観光費用の節約方法を紹介します。

食費を抑える

食費を抑えるなら、地元の人が行くような安くて美味しいところで食事をすると良いでしょう。地元の方や宿泊先の従業員に尋ねれば、旅行雑誌や旅行サイトにも載っていない穴場のお店を教えてくれるはずです。

また、旅先のB級グルメを堪能するのもおすすめです。

タダで遊べるところに行く

旅先でお金をかけずに楽しめるところは意外とたくさんあります。

・道の駅
・立ち寄り温泉
・公園
・図書館
・神社、仏閣
・工場見学

など、遊園地やテーマパーク、あるいは動物園や水族館などに出かけなくても十分に楽しむことができます。

まとめ

家族旅行を楽しむには、家族間でしっかり話し合って決めることがポイントです。移動手段を重視するご家庭もあれば、宿泊先にこだわるご家庭もあるでしょう。あるいは「グルメ旅がしたい」、「家族全員でアクティビティが楽しめる旅にしたい」など旅先での思い出を重視するご家庭もあると思います。

いずれにしても、どのような旅行にしたいのか、しっかり家族間で話し合って計画を立てるようにしましょう。