はじめての夜行バス!必要な持ち物はどんなものがある?

夜行バスに乗車するとき、必要な持ち物を忘れてしまうのは困りものです。必要なもの、あったら便利な持ち物を知って、夜行バスの旅を充実させましょう。 今回は夜行バスに乗車する際の持ち物について、詳しくご紹介します。


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夜行バスの持ち物①忘れてしまうと困るもの

最初に、夜行バスに乗車するときに、必ず必要になる持ち物を紹介します。

なかには忘れてしまうとバスに乗車できない持ち物もあるので、しっかりチェックしてください。夜行バスに乗車する際に必ず必要になるものは、手持ちの鞄の中に、忘れずに入れて出掛けましょう。

乗車券

夜行バスを予約したときに発行される乗車券は、絶対に忘れてはいけない持ち物のひとつです。乗車時に運転手さんが確認をするので、必ず持参しましょう。

乗車券はバスの便名や座席などが記載されていて、予約内容が間違っていないか、料金を支払っているかを確認する書面です。乗車時に提示しないと乗車できないか、あらためて料金の支払いを要求される可能性もあるので、気をつけてください。

一般的にオンラインで夜行バスの予約をすると、予約受付の確認メールの中にPDFファイルで乗車票が添付されています。あらかじめ印刷をしておくか、スマホの画面に画像ファイルとして保存し持参をすると良いでしょう。

予約受付メール

オンラインで夜行バスの予約をしたあとに送られてくる予約受付メールも、忘れずに乗車時に持参する必要があります。

予約受付メールには、乗車するバス会社の名前のほか、集合場所や緊急の際の連絡先が記載されています。重要な情報が記載されている予約受付メールを忘れると当日に慌ててしまうでしょう。

たとえば、当日に集合場所までの道のりが混雑していて遅れそうなとき、緊急時の連絡先がわからないと連絡ができません。なかには集合場所がわからず、道に迷ってしまって乗車時間に間に合わない人もいるので、気をつけましょう。

予約受付メールはスマホに保存していつでも見ることができるようにしておくか、パソコンで予約手続きをした場合は、あらかじめ印刷しておくと安心です。

モバイルバッテリー・充電器

絶対ないとダメというわけではないものの、モバイルバッテリーや充電器も夜行バスに乗車する際に忘れずに持っていきたい便利な持ち物のひとつです。

夜行バスの乗車時間は長く、移動中にスマホの充電がなくなる可能性があるのでモバイルバッテリーや充電器を持参しておくと良いでしょう。

ただし夜行バスの車種によっては、コネクタがプラグになっていたり、USBであったりとさまざまです。また座席に充電用のコンセントが備わっていないバスもあるので、事前にバス会社に確認しておくと安心です。

またモバイルバッテリーを携行する際は、必ず充電されているかチェックしておきましょう。

耳栓・イヤホン

音に敏感な人や音楽で気を紛らわせたい場合は、夜行バスに乗車する際に耳栓や イヤホンを忘れずに持ち物に入れておくことをおすすめします。

高速バスでは乗客同士の距離が近いため、隣の人の寝息や小さな物音が気になってしまう人は多いです。そんなとき耳栓やイヤホンがあると、雑音を遮断してリラックスできるでしょう。

夜行バスに長時間乗車する際の退屈しのぎに、音楽や動画、ゲームは定番の娯楽ですよね。。ただし音漏れには注意が必要なので、あらかじめイヤホンの音漏れチェックをしてください。

夜行バスの持ち物②あったら快適なもの

次に夜行バスに乗車する際に、あると便利な持ち物を紹介していきます。

絶対に必要というわけでなく、あれば車内で快適に過ごせるアイテムです。夜行バスの乗車時間は長いので、少しでも楽に過ごすことを目指しましょう。

軽食・飲み物

夜行バスに乗車する際は、軽食や飲み物を持ち物にいれておくと良いでしょう。

夜行バスでは長時間の乗車を余儀なくされるため、小腹が空いてしまうかもしれません。休憩などでサービスエリアに寄ってもバスの停車時間は限られるので、あらかじめ軽食や、おやつを持参してください。

夜行バスの持ち物としては、飴やチョコレート、軽食であればおにぎりやサンドイッチ、カロリーメイトなど、手軽に食べられる物がおすすめです。車内のマナーとして、大きな音が出る、匂いがきつい食べ物は避けましょう。

バスの車内は乾燥しやすいので、水分補給のためにも飲み物を持参すると重宝します。ミネラルウォーターやウーロン茶など水分補給に適した飲み物を、飲み残しても邪魔にならないようなペットボトルや水筒で持って行くと良いでしょう。

化粧スプレー・ハンドクリーム

夜行バスに乗車する際の持ち物に、化粧スプレーやハンドクリームなども入れておくと安心です。

夜行バスの車内は乾燥しているため、肌の保湿ケアが欠かせません。肌の保湿ケアが不十分で、翌日化粧のノリが悪くなってしまって、お化粧やおしゃれなどに満足にできないかもしれません。持ち込む際は、車内で使いやすく、香りが弱いものを入れておきましょう。

また100均ショップなどで購入できるトラベル用の小さな容器に入れ替えて持ち運ぶと、コンパクトに携帯でき、荷物になりません。

化粧落としシート

女性は特に、夜行バスに乗車する際、化粧落としシートも持ち物に入れておくと良いでしょう。

出発前にメイクを落とせなかった場合でも、車内のトイレなどを使って手軽にスキンケアができて便利です。メイクを落とすとゆっくり眠れるので、ぜひ活用してみてください。

スリッパ(使い捨て)・厚手のソックス

使い捨てのスリッパや厚手のソックスも、夜行バスに乗る際にあると便利なアイテムのひとつです。狭い車内では、靴を脱ぐことでリラックスできるので、脱ぎ履きしやすいスリッパや足元が寒くならないような厚手のソックスは忘れずに持って行きましょう。

コンパクトに折りたためるタイプのスリッパを選ぶと、鞄に入れておいてもかさばりません。スリッパをバスに標準装備しているバス会社もあるので、事前にバス会社に確認しておくことをおすすめします。

靴下は車内の防寒対策に必要です。バス車内では靴を脱ぐと夏でも肌寒いことがあります。足元の寒さが気になり熟睡できない可能性もあるため、さっと履き替えられるように荷物に入れておくと安心です。

夜行バスの持ち物③シーン別おすすめ持ち物

最後に、季節などによって必要になる、おすすめの持ち物も紹介します。

また夜行バスに持って行っても意外と使わない持ち物も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

暑い夏の季節には、汗や臭い対策に活用できるアイテムが必要です。

持ち物の中に制汗スプレーや汗ふきシート、ハンドタオルなどを入れておきましょう。ただし、制汗スプレーを座席で使うのはNGです。香りや粉末がまわりに迷惑をかけるので、停車時にサービスエリアのレストルームを利用して、手早く汗対策をしましょう。

臭いケアのアイテムは香りがついているものが多いですが、夜行バスの車内では、汗ふきシートも無香料のものを選ぶことをおすすめします。

寒い冬の時期に夜行バスに乗る場合は、防寒対策のアイテムが必要です。

バス車内での体の冷えを防ぐ厚手のソックス、使い捨てのカイロなどを持ち物に入れておくと良いでしょう。

バス車内の暖房が効いていても、窓際や出入り口付近の席は外からの冷気が車内に入り込み冷えるので、特に女性の場合は要注意です。カイロはおなかが痛くなりそうなときの予防にも使えるため、状況に応じて自由な使い方ができる、貼らないタイプのカイロがおすすめです。

なくても困らないもの

夜行バスに乗る際になくても困らない物は、酔い止め薬と携帯型のゲーム機です。

夜行バスは高速道での走行が多く、車体も大きく安定していてそれほど揺れないので、車内で酔い止めが必要になるシーンはあまりありません。

車内の暇つぶしにゲーム機を使いたいと考える人は多いものの、光る画面はまわりの迷惑になるため、消灯後にスマホやゲーム機などの使用を禁止している夜行バスが多いです。

余計な荷物が増えて邪魔にならないよう、もう一度持ち物を見直してみると良いでしょう。

夜行バスの持ち物を用意する際の注意点

夜行バスの中には何でも無制限に持ち込めるわけではありません。バス会社の方で持ち込める荷物に制限を設けていることが多いです。そのため、持ち物を用意する際には、次のような点に注意しておきましょう。

持ち込める荷物のサイズを確認する

夜行バスでは、荷物のサイズで基準を設けて持ち込めるものを制限していることが多いです。具体的な基準はバス会社や車両によって異なりますが、あまり大きな荷物は座席に持ち込むことができません。

持ち込んだ荷物は網棚に上げておくことができます。網棚のサイズはバス会社によって異なりますが、1階建てバスなら24cm×30cmくらいが平均です。2階建てバスだと17cm×22cm×6cmが平均で、1階建てと比べて狭めになっています。中には網棚が設置されていないバスもあるため、荷物を多めに持ち込む予定の場合には確認しておきましょう。

基本的に持ち込み可能な荷物は、座席で管理できるくらいの小さな手荷物に限られます。旅行かばんやキャリーバッグなど、基準を超える大きさの荷物は、トランクに預けておきましょう。

ただ、バスによってトランクの大きさは異なり、稀にトランクがないバスもあります。預けられる荷物にも数量やサイズで制限が設けられているため、予約前の段階で確認しておきましょう。その上で、持ち物を準備するのが無難です。

また、トランク内では温度管理ができません。そのため、揺れや熱などで変質する物品は預けられないという点にも留意しておきましょう。もし、そのような物品をトランクに預けて使えなくなっても、補償はありません。

持ち込める物品・持ち込めない物品を確認する

サイズの面で基準を満たしていても、物品の種類によりトランクに預けられないものもあります。基本的に夜行バスのトランクは衣類などの旅行用品を預けることが前提です。旅行で通常持って行かないような物品は預けられないことがあります。

たとえば、爆発しやすいものや引火しやすいものなど、危険物はトランクに預けることができません。刃物なども断られます。危険物は座席に持ち込むのもNGであるため、持って来ないようにしましょう。

壊れやすいものや貴重品などもトランクに預けることはできません。基本的に座席に持ち込み、自分で管理するようにしましょう。

スポーツ用品に関してはバス会社によって扱いが異なります。スキーやスノーボードの板はトランクに預けられることが多いですが、NGのところもあるため確認しておきましょう。

自転車はNGのところが多いですが、稀に持ち込みできるバスもあります。その場合も、輸行袋に入れるのがマナーで、別途費用がかかることもあります。また、もしトランクの中で揺れるなどして壊れても補償は基本的にありません。

ペット や楽器はバス会社によって扱いが異なりますが、ペットと一緒に乗車可能な場合でもケースに入れなければなりません。トランクではなく座席持ち込みになるケースもあります。

【持ち物編】夜行バスに乗車する際のマナー

夜行バスに乗車する際には、持ち物について次のようなマナーを守るようにしましょう。

持ち物はできるだけコンパクトにまとめる

夜行バスのスペースは限られています。夜行バスを降りた後も、荷物が多すぎると大変です
トランクに預ける荷物も、座席に持ち込む手荷物も、本当に必要なものだけに厳選しましょう。

座席に持ち込む手荷物に関しては、乗車中にほかの乗客の邪魔にならないように配慮する必要があります。

たとえば、足下に荷物を置いてしまうと、ほかの乗客が前を通れなくなることがあるかもしれません。前の座席の乗客がシートを倒せなくなることもあります。そのため、座席に持ち込んだ手荷物は網棚の上か膝の上に載せておくのが望ましいです。

荷物のマナーに関して注意書きが記載されていることもあるため、確認しておきましょう。

貴重品はできるだけ持ち込まない

夜行バスには不特定多数の乗客が集まります。そのため、大金や高価なものはできるだけ持ち込まないようにするのがマナーです。バス会社の方で、貴重品や高価なものを車内に持ち込まないように呼びかけていることもあります。

ただ、旅行に行く際には旅費を持ち歩く必要があるでしょう。宿泊費なども含めれば、どうしても大きな金額になってしまいます。

このような場合は、現地に着いてからATMなどを利用して旅費を引き出すことも検討してみてください。そうすれば、夜行バスの中に大金を持ち込まずに済みます。

盗難防止に配慮する

夜行バスの車内での荷物の管理は基本的に自己責任です。紛失したり盗難に遭ったりしても、バス会社の方では補償してはくれません。貴重品からは目と手を離さないようにすることが大切です。

チャックがないタイプのバッグだと、中に財布を入れておいてもいつの間にか盗まれてしまう可能性もあります。盗難防止のため、できるだけチャックの閉まるショルダーバッグやトートバッグなどを使いましょう。

チャックが付いているバッグなら、悪意のある人がこっそり開けようとしても揺れたり音が出たりして気づきやすいです。中身が見えなければ、そこに財布が入っているかどうかも分からないため、狙われる可能性も低くなるでしょう。トラベル用の防犯錠を使用するのも賢い選択です。

まとめ

夜行バスの車内で快適に過ごすためにも、持ち物のチェックが必要です。車内は狭いので、必要なものと不要なものをしっかり見分けて持ち物を選びましょう。

長時間での夜行バスドライブでも、持ち物を活用して楽しいバスの旅を楽しみましょう。