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夜行バスのダブルシートとは?
近年注目を集めている夜行バスのダブルシートとはどのようなものなのでしょうか。
ダブルシートの特徴と、おすすめの人のタイプについて解説します。
ダブルシートについて
夜行バスの「ダブルシート」とは、一般的な4列シートバスの横並び2席をひとりで利用できるプランです。
隣が空席になるため、横に座る乗客に気を使うことなくリラックスして過ごせます。これまでの「長距離移動のバスは窮屈」というイメージをくつがえすプランだといえるでしょう。
気になる料金は通常料金にプラス1,000円程度で、リーズナブルに利用できることが多いのも特徴です。また、夜行バスだけでなく、昼間の高速バスでも利用できる路線もあります。
ただし、すべてのバスにダブルシートがあるというわけではありません。多くの場合は比較的空いている便に設定されており、自分が利用したい路線にダブルシートが用意されているかどうかは、あらかじめ確認が必要です。
ダブルシートはどんな人におすすめ?
料金さえ払えば誰でも利用できるダブルシートですが、とくに次のような人におすすめです。
知らない人が隣だとストレスに感じる人
夜行バスの乗車時には、基本的に知らない人と隣同士で過ごさなければなりません。移動は長時間にわたることも多く、窮屈さがストレスになることも多いものです。
ダブルシートでは自分の座席の隣に人はいないため、ストレスなく過ごすことができます。
休憩時の出入りを自由に行いたい人
バスの窓際に座っている場合、休憩時などは隣の人の前を通って出入りしなければなりません。その度に声をかけたり、隣の人が寝ている場合は起こさないように前を通ったりしなければならないため、気をつかう必要があります。
ダブルシートであれば、休憩時も気をつかわずに出入りできるでしょう。
周囲に気をつかわず飲食したい人
軽い食事をしようと持ち込んだ飲食物でも、すぐ横に人が座っていると匂いや音などがなんとなく気になり、落ち着いて食べられないこともありますよね。また、なんとなく見られているような気がすることもあり、つい急いで食べてしまうこともあるでしょう。
ダブルシートなら隣の人のことを気にせず落ち着いて飲食ができます。
スペースを十分確保したい人
シートひとつ分の幅では窮屈に感じ、ゆったりと過ごせないと感じる方も多いでしょう。足を組まないように注意している方も多いはずです。
特に体格のよい男性などは普段のシート1席分ではくつろげず、移動の間ずっと体を小さくして過ごしている場合もあるのではないでしょうか。
1席分のスペースでは窮屈に感じてしまう人にも、ダブルシートはおすすめです。
ダブルシートの快適な使い方と注意点
せっかくダブルシートを選択したのであれば、より快適に使いたいものです。そこでダブルシートの使い方のコツと、利用の際の注意点を紹介します。
ダブルシートの快適な使い方
まずはダブルシートの快適な使い方をチェックしましょう。
隣の空席に荷物を置けば、周りを気にすることなく持ち物を出し入れできます。通常の座席では大きめの手荷物は網棚に置くことが多く、頻繁に出し入れはできません。また、隣に人がいる状態でかばんの中をがさがさと探るのも気が引けるものです。
しかし、すぐ隣に置いておけば、気兼ねなく探し物ができます。手元にかばんがあることで忘れ物をする心配もないでしょう。
また、ダブルシートでは足元のスペースも十分に活用できます。特に背の高い方は1席分のシートでは足元が窮屈に感じることが多いでしょう。ダブルシートでは2席分の足元のスペースがあるため、ゆったり足を伸ばしたり組んだりできます。また、荷物置き場としても活用できます。
さらに、隣に人が座っていないため、両端の肘掛けをひとりで使うことが可能です。真ん中の肘掛けをどちらが使うか悩むことはありません。可動式の肘掛けなら上に移動させて、ゆったりと座ることもできます。
注意すべきこと
ゆったりと座れて快適なダブルシートですが、乗車の際には注意点もあります。あらかじめ確認し、乗車時にトラブルなどが起きないよう気をつけましょう。
横になることはできない
ダブルシートでは、2席分のスペースで横になることはできません。夜行バスを含む高速バスでは、乗客のシートベルト着用が義務付けられています。
バスの走行時にはシートベルトを着用し、きちんと座席に座るようにしましょう。
座席に荷物を置きすぎないようにする
隣の席に必要以上の荷物を置くことも控えましょう。急ブレーキなどで荷物が飛び出し、ケガやトラブルの原因となることがあります。
大きめの荷物はトランクルームに預けるか、網棚に乗せる、もしくは足元に置くなどすると良いでしょう。
乳幼児といっしょに利用できないことがある
小さな子どもを連れてダブルシートを利用しようと考えている方は注意が必要です。そもそも夜行バスに未就学児を乗せることを許可していないバス運行会社が多く、子ども連れで乗車できない場合があります。
子どもと乗車できる場合でも、ダブルシートの空席に座らせることは許可されず、同伴者の膝の上なら可能というケースが多いようです。
バス運行会社によって規定が異なるため、子ども連れでダブルシートを利用したい場合は一度問い合わせてみましょう。
基本的な乗車マナーを守る
ダブルシートではゆったりと過ごせるとはいえ、通路を挟んだ向かい側や前後にも別の乗客が乗っています。リラックスしすぎて周囲に迷惑をかけないよう注意しましょう。
たとえば、スマホやイヤホンの音漏れに気をつける、席のリクライニングを倒す際には後ろの人へひと声かけるなどです。基本的なマナーを守って利用するようにしましょう。
夜行バスのダブルシートを予約するには
夜行バスでダブルシートを利用して移動したい場合、どのように予約すればよいのでしょうか。手順を追って解説します。
ダブルシートの予約方法
夜行バスでダブルシートを予約するには、高速バスの比較サイトを使うのが便利でおすすめです。もちろんバス運行会社の予約サイトからでも可能です。いずれの場合も条件を絞って検索すれば簡単に予約できます。
各サイトによって細かな方法は異なりますが、多くの場合、以下のような手順で予約を行います。
1.出発地と到着地、乗車日を入力し、運行しているバス一覧を表示
2.条件検索で「2席利用可」を選択し絞ってダブルシートの便一覧を表示
3.その他の条件などを確認し、最適な便を選択して予約
途中で会員登録を行なったり、支払情報を入力したりする必要がある場合もあります。夜行バスの利用に必要な情報のため、正しく入力しましょう。
これらの手順が完了し、予約が完了したら予約確認メールが送られてきます。正しく予約できているか確認し、当日までしっかり保存しておきましょう。不安な方はメールをプリントアウトしておくと、安心して乗車当日を迎えられますよ。
ダブルシートを利用できるバスは限られている
ダブルシートは高速バスのすべての便や路線で設定されているわけではありません。比較的空いている便において、利用を促進するために設定されている場合が多いようです。また時期によっても異なります。
ダブルシートで夜行バスを予約したい場合には、高速バスの比較サイトで検索するのがおすすめです。さまざまな条件で絞り込めて、最安値の便を選ぶことができます。
まとめ
夜行バスのダブルシートは、座席でゆったりリラックスできる点から注目を集めています。
「長距離のバス移動は窮屈で苦手」と考えている方も、ダブルシートであればバスの中で快適に過ごせるでしょう。積極的に利用して、一人旅などに出かけてみませんか。