【未成年】中学生・高校生の夜行バスの利用方法と注意点

中学生や高校生の未成年者の旅行の場合、友だち同士やひとりで夜行バスに乗車することは可能なのでしょうか。 また、乗車できるとすれば、保護者の同意書などは必要になるのでしょうか。 今回は、中学生や高校生だけでも夜行バスに乗車できるのか、また、同意書は必要なのかといった、夜行バスに関する未成年者の利用方法と注意点を紹介していきます。


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中学生・高校生でも夜行バスを利用することは可能

結論からいうと、中学生や高校生といった未成年者でも夜行バスの利用は可能です。ただし、同意書が必要な場合と不要な場合があります。

それぞれの条件について詳しく見ていきましょう。

「新高速乗合バス」制度の導入

2013年の「新高速乗合バス」制度の導入により、未成年者であってもひとりで高速乗合バス(路線バス)を利用することができるようになりました。

「新高速乗合バス」制度とは、国土交通省がツアーバスの安全対策強化を目的にスタートさせた制度です。乗合バスと従来のバスツアーとの一本化により、夜行バスでも普通の乗合バスと同様、未成年者だけの乗車が認められています。

高速乗合バス(路線バス)に該当する夜行バスであれば、基本的には保護者の同意書は不要ですが、同意書を求められなくても未成年者が乗車する場合には、親からの同意を得ておくようにしましょう。

バス会社によっては保護者の同意書の提出を求めるケースもあるため、利用規約を確認したり、不明な点があればバス会社に直接問い合わせたりしましょう。

また、2歳~12歳(小学生以下)の子どもが乗車する場合には、20歳以上の大人や保護者の同行が必要となり、子どもたちのみでの予約や乗車はできないため注意が必要です。

保護者の同意書が必要な場合

高速乗合バス(路線バス)を利用した「バスツアー」に参加する場合には、保護者の同意書が必要です。「バスツアー」とは、観光や食事、ショッピングといったいわゆる旅行素材と夜行バスを含んだ企画旅行のことを指します。

ツアー会社が運行する「バスツアー」の中には、未成年者に保護者の同伴を求める場合があり、会社やツアー内容によってルールもさまざまです。

そのため、夜行バスに申し込む際には、輸送費以外の費用の有無や観光の有無を確認することにより、高速乗合バス(路線バス)の利用になるのか、バスツアーへの参加になるのかを判断することができます。

不明な場合は、利用規約の確認やバス会社に直接問い合わせすることをおすすめします。

同意書の書き方

それぞれツアー会社ごとに、同意書のテンプレートが用意されています。ツアー会社のホームページ上で提供されている同意書に必要事項を書き込み、FAX送信か郵送で提出すれば手続き完了です。

ツアー会社に用意されていないときは、用紙に同意書とタイトルを付けて、作成日、未成年者の住所・指名、保護者の住所・指名などを明記し、親権者の印を押しましょう。押印以外は、手書きで問題ありません。

【未成年】夜行バス利用の注意点

未成年者が夜行バスを利用する場合、いくつか注意点があります。トラブルに巻き込まれないよう、事前に注意すべき点を把握して安全に利用しましょう。

夜間徘徊で警察から補導されないようにする

夜行バス乗り場に向かう途中とはいえ、未成年者が夜間に路上を徘徊していると、警察に補導される可能性があります。各都道府県が定める青少年健全育成条例によると、どの県でもおおむね23時以降が補導対象時間です。

もし、警察に声を掛けられた場合には、親の同意を得ていることや同意書を提示すれば問題ありません。

とはいえ、声をかけられないに越したことはないので、事前に夜行バスが停まる場所を地図で確認し、目的なく周囲をうろつかないようにしましょう。深夜のバスターミナルやサービスエリアなどで補導されることは、ほとんど無いので安心してください。

時間を厳守する

バスターミナルや乗り場でよく起きるトラブルのひとつに、乗り遅れが挙げられます。乗り場が分からなかったり、発車時刻を間違えたりして、予約していたバスに乗り遅れてしまうと、当日キャンセル扱いとなります。

週末や繁忙期といった旅行客で込み合う時期には、次の便に乗りたくても満席で乗れないこともあるでしょう。

夜行バスの出発時刻には乗り遅れないように、時間に余裕をもって行動するようにしてください。乗車する際には、目安として20~30分前までには乗車地に到着すると良いでしょう。

また、夜行バスはサービスエリアで一時的に降車し、休憩する時間があります。その際に注意したいのが、バスの乗り間違いによるトラブルです。

広いサービスエリアなどではバスからトイレまで距離があり、夜行バスも次々と停車するため、トイレや売店から帰って来る際に、自分の乗ってきたバスを見失ってしまうことがよくあります。

発車時刻までに戻らないと取り残されてしまうおそれもあるため、発車時刻に注意をし、夜行バスの停車位置および夜行バスの行き先やナンバーを覚えておくようにしましょう。

車内でのマナーを守る

中学生や高校生の未成年者にとって、長時間の移動は退屈な状況かもしれません。しかし、座席を立ち上がったり、大きな声で騒いだりすると、ほかの乗客の迷惑になってしまいます。

車内での会話は控えめにするのがマナーであり、バスが消灯した後は基本的に会話しないほうが良いでしょう。また、スマートフォンは乗車したらマナーモードにし、着信があっても車内では通話しないようにしましょう。

そして、飲食をする場合は、肉まんやハンバーガーのような臭いの気になる食べ物、あるいはせんべいやポテトチップスといった口にする度に音のするお菓子類は避けるのが無難です。

音楽やゲームなどの音漏れもマナー違反となります。イヤホンからシャカシャカと音が漏れていないか、乗車する際に音漏れのチェックを行うと良いです。

そのほかにも、リクライニングを倒すときは後ろの乗客に一声をかけたり、周りの乗客のスペースを圧迫しないように大きな荷物はトランクスペースに預けたりするなど、車内で快適に過ごすためのマナーを守るようにしましょう。

こちらの記事からも、基本的な乗車マナーの詳細を確認いただけます。
夜行バスに乗るのがはじめてという方へ | 乗車マナーは?

夜行バスをお得に利用するポイント

ここでは未成年者が夜行バスをお得に利用するポイントを見ていきたいと思います。

早割を利用する

夜行バスを利用する日が決まっているのであれば早割がおすすめです。早い時期の予約であるほど、割引率も高くなります。

ただし、春休み・GW・夏休み・年末年始などの繁忙期は早期購入割引の設定がないため、より安く夜行バスを利用するのであれば、繁忙期以外での予約がおすすめです。

格安系バス会社を利用する

ツアー会社が運営する格安系バス会社を利用すれば、さらにコスパの高いバスの旅を楽しむことが可能です。

格安系バス会社には、以下のようなものがあります。

・VIPライナー
・さくら観光
・Limonbus
・杉崎高速バス
・ブルーライナー

車両ごとに異なる料金形態を設定しており、一番運賃の安い4列シートをはじめ、座席の横幅に余裕のある3列シートや、ラグジュアリーな2列シートなど、バリエーションも豊富です。

業界最大級のバス予約サイト『バスブックマーク』なら、トイレ付、ゆったりシート、女性も安心できる専用タイプなど、さまざまな条件で最安値の夜行バスを検索することができます。

また、バス予約サイトによっては、支払いをクレジットカードでしか受け付けていないところもありますが、バスブックマークならコンビニ決済、ペイディ決済も可能なため、未成年者でも利用しやすいでしょう。

まとめ

中学生や高校生といった未成年者でも、親の同意があれば夜行バスにも乗車可能です。友達との思い出作りに少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

また、乗車する際はマナーを守って、快適なバスの旅を楽しんでください。