夜行バスで失敗したくない方必見!5つの選び方を紹介!

夜行バスをはじめて利用する際、さまざまなバス会社のプランの中からどれを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。 もし夜行バス選びに失敗してしまうと、移動中ずっと不便な思いをしなければならないかもしれません。とはいえ、同じ行き先であっても運賃やサービスはプランによって大きく異なります。 そこでこの記事では、はじめての夜行バス選びで失敗しないために、チェックすべき5つのポイントを紹介します。


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夜行バスの選び方・その1.運賃

夜行バスを選ぶポイントのひとつ目は、運賃です。

同じ行き先であっても、さまざまな条件によって運賃に差が出てきます。まずは、どのような条件の元で違いが出てくるのかを見ていきましょう。

運行している会社の違い

同じ日に出発するバスで、行き先は同じなのに運賃がまったく異なる場合があります。

なぜなら、それぞれの夜行バスを運行しているバス会社が違うからです。運賃はバス会社ごとに設定されているため、行き先は同じでさまざまな運賃設定の夜行バスがあるのです。

では、バス会社は何を基準に運賃を設定しているのでしょうか。

人件費や経費は、どのバス会社もそれほど変わりはありません。運賃が異なる理由は、バス車内に設置されている備品や提供しているサービスが違っているからです。

たとえば、フリーWi-Fi、飲み物やブランケットのサービス、トイレがついている車両などは運賃が高めに設定されている場合があります。

安い運賃の夜行バスを利用したい場合は、サービス提供のほとんどない夜行バスを選ぶことになるでしょう。

予約する時期の違い

同じバス会社を利用したとしても、お盆や正月などのハイシーズンは、通常運賃よりも高くなる場合があります。

しかし、早期予約や直前予約で割引があるところもありますので、こまめにバス会社のWebサイトやバス予約サイトをチェックしておくといいでしょう。(ただし、ハイシーズンは割引が適用されない会社もあります)

便数が多い区間なら、乗車日から3~5日前くらいの予約で安く乗れる可能性があります。この期間は急なキャンセルが入ったことで、空いてしまった席を埋めるために、あえて安い運賃を設定しているケースがあるからです。

また、平日に座席が埋まっていない場合も運賃がかなり安くなる傾向があるため、繫忙期を避けて利用すれば、設備の整ったグレードの高い夜行バスも割安運賃で乗車できる可能性があります。

シートのタイプの違い

運賃が違う一番の要因は、シートタイプの違いです。

一般的な夜行バスは4列シートですが、最近では3列シートでゆったりした座席に作られているタイプも増えてきています。

中には2列シートや、座り心地を重視したグレードの高い座席が装備されたバスもあり、車内の設備がグレードアップするほど運賃もアップするのです。

夜行バスの選び方・その2.女性専用

夜行バスに乗るのが女性であれば、女性客に配慮したバスかどうかも選択の基準にすると良いでしょう。夜行バスによっては、女性しか乗車できない車両や、男女で座る座席を分けているところもあるのです。詳しく見ていきましょう。

女性専用車両

女性専用車両は、乗車する人の性別を女性に限定しています。男性がいると気になってくつろげないという人や、身だしなみを整えたりトイレに行ったりするときに恥ずかしいという人には良いでしょう。

また、女性専用車両には女性に配慮したアメニティサービスや設備が用意されていることもあります。冷えやすくむくみやすい女性の体質を考えて、ヒーターつきレッグレストやマッサージ機能の搭載や、手鏡や低反発枕、ブランケットの貸し出し、スリッパの提供などをしているバスもあるのです。

乗車価格は一般的な夜行バスと比べて高く設定されていることが多いものの、目的地までリラックスして移動したいという女性に人気があります。バスの運行本数が少ないため早めの予約が必要な車両が多いです。

女性専用エリア

バス自体は男女ともに乗車できるものの、バスの座席を男性・女性でエリア分けしている車両もあります。女性だけが座れる女性専用シートを用意しているバスもありますが、この場合は近くの席に男性が座ることもあることを頭に入れておきましょう。

女性専用エリアのあるバスは、大抵の場合バスの後方の席を女性専用エリア、前方が男性のエリアとしており、男性が女性の近くの席に座ることはありません。また、バス後方が女性専用エリアだと、男性が通路を横切ることもないため、視線を気にする必要もないでしょう。男性に寝顔を見られる心配をせずに過ごせるため、安心して眠れるという女性も多いです。

夜行バスではメイクを落としたり、リラックスした服装でくつろいだりしたい女性は、予約時に女性専用エリアがあるバスを選ぶと良いでしょう。

ラウンジ・パウダールーム

バス会社によっては、夜行バスに乗車する女性が利用できるラウンジやパウダールームを設置しているところもあります。夜行バス乗車前に着替えや歯磨き、洗顔をして身支度を整えられるため、乗車後はリラックスして過ごせます。ラウンジによっては無料のドリンクサービスを行っているところもあります。

さらに、到着後にパウダールームを利用できるバスであれば、きちんとメイクを済ませてから出かけられます。バスから降りて慌てて駅のトイレや公共施設に駆け込む必要はありません。

ラウンジやパウダールームを利用できる夜行バスかどうかは、予約の際に確認できます。また、出発と到着のどのタイミングで利用できるかも確認しておき、旅程に組み込んでおきましょう。

夜行バスの選び方・その3.スケジュール

夜行バスを選ぶ際には、自分のスケジュールに合ったものを選ぶことが大切です。停留所から目的地まで距離があったり、想定以上に乗車時間が発生したりすると、次の乗り換えがスムーズにいかない場合や、旅程を変えざるを得ない状況に陥ることがあります。

スケジュール重視で夜行バスを選ぶ場合に重要になるポイントをふたつ紹介します。

バスの停留所の位置

夜行バスがどこに停車するのかは事前に確認しておきましょう。バスを下車してから別の公共交通機関に乗り換えるのであれば、バス停留所からどれくらいの距離があるのか、乗り換え時間にどれくらいの余裕があるのかを知っておくことでスムーズに行動できます。できれば停留所と次の公共交通機関までの距離が近いものを選んだ方が便利なのでおすすめです。

バスの最終停留所は駅の近くにあることが多いですが、都市部の大きな駅の場合は西口・東口など、バスの停留所が複数あるケースも見られます。誤って反対側の停留所に下りてしまい、大きく迂回することになる、という失敗もよくあることです。乗車前に停留所の詳細を確認しておくと良いでしょう。

乗車時間

たとえ目的地が同じバスであっても、通るルートや停留所の数によって乗車時間が大きく変わってきます。停留所が多ければ乗客の乗り降りする時間も発生し、その分バスが目的地に着く時間も遅くなるのです。

夜行バスは長時間乗車することが多く、どうしても体への負担が発生します。選ぶなら、目的地まで早く到着する車両を選んだ方が良いでしょう。バスの乗車時間が早いほど、到着後のその後の旅程も組みやすくなります。

夜行バスの選び方・その4.安全運行

夜行バスは夜間の高速道路を走行するため、思わぬトラブルによって事故が発生する場合があります。過去には運転手の居眠り運転やスピード違反などで多数の死者が出た事故も発生しました。

このような事故に遭わないためにも、夜行バスを選ぶ際は事故を防ぐための対策を十分にとっているバス会社を選ぶ必要があります。

ここでは、安全性の面から見た夜行バスの選び方を解説します。

新型コロナウイルス感染症対策

今や、どの公共交通機関でも新型コロナウイルス対策は必須のものとされています。特に夜行バスは狭い空間で複数人が長時間過ごすことになるため注意が必要です。

夜行バスの基本的な感染対策として、車内換気があげられます。夜行バス運行中は休憩時間に換気を行なったり、走行中で窓が開けられない時間帯は換気扇やエアコンで空気の入れ替えを行ったりといった取り組みは、多くのバス会社で行われているものです。中にはプラズマクラスターを搭載している車両もあります。

また、バスの運行後に手すりや停車ボタン、座席など前の乗客が触れた場所は全て清掃・消毒を実施することも、ほとんどの夜行バスで見られる取り組みです。

乗客に対しては、乗車前に検温の実施や咳・熱・のどの痛みの有無について聞き取りを行なうなどの対策もとられています。さらに、乗務員を含む乗車者全員にマスクの着用と手指の消毒も行っています。

そのほかに、感染症対策を徹底している夜行バスは、1回の運行あたりの乗車人数を制限しているところも多いです。乗客同士が隣り合わないように座席を空けて座らせるため、予約可能な席数は減少するものの、その分安心して利用できる夜行バスといえます。

運転手の体調管理が徹底しているか

夜行バスの安全のカギを握っているのは、運転手の体調です。もし、走行中に運転手の体調が悪くなってしまうと、乗客の命を危険にさらしてしまうことになるからです。

そのため、運転手の体調管理はバス会社の大切な仕事のひとつといえるでしょう。無理のない運転スケジュールを組んでいるか、適度な休憩は設定されているかは、バス会社のWebサイトに掲載されているので、事前にチェックしておきましょう。

また、定期的な健康診断による疾患の管理や、定期的な検査も重要です。

・脳ドック
・睡眠時無呼吸症候群(SAS)

などの検査も実施していると、運転手の体調管理に気を配っていると判断できるでしょう。そのほかにも、保健師さんや栄養士さんを雇って食事管理やメンタル面のケアを行っているバス会社もありますので、Webサイトで確認してみてください。

事故防止のためのシステムがあるか

運転手の体調管理と同じように、バス車両の安全装備も重要です。

下記の装備がバスに設置されていると事故防止の効果があるので、乗車の際の安心感につながります。

・衝突防止補助システム
・眠気検知センサー
・ドライブレコーダー

バス車両によって設置されている装備が異なりますので、バス会社のWebサイトを確認してみてください。

また、休憩時の車両点検や、非常時の連絡手段・経路がきちんと定めてあるバス会社は、運転手の事故を予防する意識も高いため、不要なトラブルを事前に回避してくれるのではないでしょうか。

夜行バスの選び方・その5.サービス

夜行バスを選ぶポイントの3つ目は、サービスです。

飛行機や新幹線と異なり、バス移動には長い時間がかかります。移動時間を少しでも快適に過ごすために、おすすめのサービスを紹介しましょう。

トイレがあるかどうか

夜行バスでは2~3時間に一度、休憩時間が設けられています。サービスエリアで下車して休憩すると同時に、そこでトイレを済ませる人も多いでしょう。

しかし、走行中にトイレに行きたくなったとき、バスにトイレがついていないと、次の休憩地点までガマンするのは非常につらいものがあります。

そのため、トイレが設置されたバスを選ぶと、走行中でもトイレに行けるため、精神的にも安心して過ごせるのです。

また、サービスエリアのトイレが混雑しているときでも、バスにトイレがあれば無理に並ぶ必要がなくなり、集合時間に遅れずにバスに戻ることができるでしょう。

シートがどのタイプか

バス車内での快適度を左右するものは、シートといっても過言ではありません。

硬くて座りづらいシートに長時間座っていると、体調だけでなく気分も悪くなってしまうかもしれません。そのため、座席はなるべくクッション性が高く、座り心地の良いものを選ぶことをおすすめします。

一人で夜行バスに乗車する際は、できる限り3列シートを選びましょう。となりの人に気を使うことなくゆっくり過ごせるだけでなく、寝ている間の盗難防止にも役立ちます。

フリーWi-Fiが使えるかどうか

夜行バスは長時間移動するため、時間をつぶすためのアイテムが必要です。

最近では、多くの人が車内でスマホやタブレットで映画を見たり、音楽を聴いたりなどして過ごすことが一般的となりました。その際、バス車内にフリーWi-Fiがあると、データ量を気にすることなく動画や音楽を楽しめます。

ダウンロードしてきた映画を見終わってしまったときや、同じ音楽を聴きすぎて飽きてしまったときでも、フリーWi-Fiがあればいつでも好きなものをダウンロードができるので、快適に過ごせるでしょう。

また、バス車内でコンセントが使えると、スマホやタブレットの充電切れを気にすることなく安心して使えます。

もし、希望するサービスを提供している夜行バスを予約したいときは、ぜひバスブックマークをご利用ください。「女性専用」「フリーWi-Fi」「コンセントあり」など、細かな条件も設定できます。まずは日程を確認したいだけのときでも、簡単な操作で夜行バスを探せるので、お気軽にご利用ください。

まとめ

夜行バスを選ぶ際は、運賃、安全運航、サービスの中から何を重要視するかを決めることがポイントです。

運賃での比較検討だけでなく、長時間のバス旅で安全運行をするためにどんな対策をとっているバス会社なのか調べるのも良いでしょう。

また、長い移動時間を快適に過ごすために、どのようなサービスが必要かも考えると、あなたにぴったりの夜行バスが選べます。