楽器を夜行バスに持ち込みたい!注意すべきことは?

バンドの遠征などで夜行バスを使う際、楽器をどう取り扱えば良いのか悩みますよね。バス会社や楽器の種類にもよりますがトランクに預けたり、車内に持ち込んだりすることが可能な場合もあります。今回は夜行バスに楽器を積み込む場合の注意点や、夜行バス以外で運ぶ方法などについて解説します。


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夜行バスに楽器は持ち込めるのか

バンドの遠征や演奏発表会など、さまざまな事情で楽器を携帯して遠くへ移動しなければならないことがあるでしょう。

その際に夜行バスを利用できたら費用を比較的抑えられて、気軽に移動できますよね。

しかし気になるのが夜行バスにおける楽器の取り扱いです。どんなバスでも積み込めるのか、大きさに規定はないのか、予約は必要かなど悩む方は多いでしょう。

ここでは夜行バスにおける楽器の持ち込みや、積み込みの方法を確認します。

バス会社によっては持ち込み可能

夜行バスへの楽器の積み込みは、それぞれのバス会社によって対応が異なります。トランクルームでの預かりは不可としているバス会社は多く、車内に持ち込める楽器であれば自己責任でOKとしているケースが多いようです。

しかし最近はトランクルームに預けられる会社は増えてきています。「楽器プラン」などと銘打って展開しているバス会社もあり、そういった路線や便を選択するのもひとつの手段です。

とはいえ、「以前利用したバス会社で可能だったから、別のバス会社でも楽器を乗せられる」と思い込むのはNGです。たとえ同じバス会社の場合でも、楽器の持ち込みの対応が同じとは限りません。

対応はそれぞれ違うため、乗車予定のバス会社のサイトで確認してみましょう。詳しく明記されていない場合は電話などで問い合わせてみると良いですね。

トランクに預ける際の規定

トランクルームに楽器を預ける際、たとえば全長150cm以内などのようにサイズの規定が設けられている場合がほとんどです。積み込み料が別途必要なこともあるため、前もって確認しておくと良いでしょう。

バスによっては個数制限が設けられている場合もあります。もし預けられる荷物が1個のみであれば楽器以外のかばんなどを預けることができなくなってしまいます。あらかじめ確認しておくことが重要です。

預ける際には楽器のカバーはハードやセミハードタイプを選択し、安全性を確保するためにソフトタイプは装着しないようにしましょう。カバーを付けていない場合やソフトタイプのカバーでは預かりを断られる場合があります。

ただし移動によって破損が生じたり、楽器が他の乗客の荷物を破損したりした場合、バス会社は免責となり、一切補償はありません。場合によっては他の乗客の荷物の下に積まれる場合もあります。これらの点を了解した上で預けましょう。

さらにバス会社によっては事前の連絡や予約が必要だったり、積み込み料が発生したりする場合もあります。各バス会社によって対応が異なるため、事前確認は必須です。
もしその条件に合わない場合はキャンセルをしなければなりませんが、乗車日が近い場合はキャンセル料が発生する場合もありますので、注意が必要です。

夜行バスに楽器を持ち込む際の注意点

とくに壊れやすい楽器や小さめの楽器などは車内に持ち込んで、手元に置いておきたいですよね。

そこで次は楽器を夜行バスの車内に持ち込む際の注意点についてみていきましょう。

楽器は必ず専用ケースに入れる

車内に持ち込む場合も、トランクルームに預ける際と同じように破損した場合の補償がありません。急ブレーキの衝撃や振動などで破損した場合でも自己責任となります。そのため必ず専用ケースに入れ、破損から楽器を守りましょう。

トランクルームに預ける場合と同じく、楽器をしっかり守ってくれるハードケース、もしくはセミハードケースを選ぶのが正解です。

またバス会社によっては後々のトラブルを防ぐため、ケースに入れていない楽器は持ち込みを拒否されることがあります。お出かけ前の準備の際には、楽器のケースも忘れずに用意しておきましょう。

他の乗客の迷惑にならないようにする

車内に楽器を持ち込む場合、他の乗客のスペースや通路を邪魔するなどの迷惑にならないように気をつける必要があります。

たとえば通路側や出入りが多い場所付近には置かないなどの心がけが重要です。ギターやベースを持ち込む場合、通路側の席の場合は窓側の乗客の出入りを阻んでしまうことが考えられます。事前の座席指定が可能であれば、窓際の席を選んでおくのがおすすめです。

事前にバス会社へ確認する必要がありますが、楽器用に座席をもう1シート確保するという方法もあります。座席に楽器をおくことができれば、多少大きな楽器でも周囲に迷惑をかけることなく持ち込むことが可能です。

楽器を持ち込む際には夜行バスは公共交通機関だという点をしっかり認識し、周囲の邪魔にならないように配慮しましょう。

遠方に楽器を移動させる方法は他にもある!

そもそも夜行バスでは運べない楽器もあり、その場合は他の運搬方法を検討しなければなりません。

ここではどんな楽器が夜行バスで運べないのか、夜行バスの以外で楽器を運ぶ方法についてチェックしましょう。

夜行バス以外で楽器を運ぶ方法

楽器を夜行バスに乗せられない、移動の際に破損のおそれがあるなどの場合には、他の運搬方法を検討するのがおすすめです。

夜行バスの他に楽器を運ぶ方法として3つ挙げられます。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

1.運送会社に依頼する

荷物を運ぶ運送会社に依頼する方法です。一般的な運送会社よりも、楽器をより安全に運んでくれる楽器配送の専門業者なら安心して依頼できます。もちろん大型の楽器も運ぶことが可能です。

2.引越し業者に依頼する

引越し業者の中には楽器の配送が得意な業者も存在し、依頼することができます。吹奏楽やオーケストラなどで楽器を運搬している実績を持つ業者もあり、安心して利用できるかもしれません。

3.新幹線を利用する

夜行バスではなく、新幹線で移動するという手段もあります。

新幹線は比較的大型の荷物を持ち込むことができ、3辺の合計が160cm以下であれば座席に持ち込むことが可能です。

楽器の場合は160cmを超えても、無料で持ち込めます。また事前予約で「特大荷物スペース付き座席」を利用することができます。座席は車両の最後部となり、その後ろを荷物スペースとして使えるため、大きな楽器を収納しておけます。ただ、特大荷物用のスペースは同じようにスペース付き座席を予約した人たちと共有することになりますので、他の方の迷惑にならないように気をつけましょう。

このように楽器を運ぶ方法は夜行バスだけに限りません。便利な夜行バスですが、楽器を持って乗車する場合は破損などの可能性もあります。条件や状況に応じた運び方を臨機応変に選んでいきましょう。

まとめ

夜行バスで楽器を運びたい場合、トランクルームや車内へ持ち込むことが可能な場合もあります。ただし大きさや重さなどに規定があるため、あらかじめ確認が必要です。また夜行バスの他にも楽器を運ぶ手段はあり、状況によって使い分けると良いでしょう。