夜行バスでネックピローは大活躍!快適に過ごすための方法

夜行バスは、寝ている間に目的地へ行けるのがメリットですが、座席で寝なければいけないので、あまり熟睡できません。そんなとき「ネックピロー」があれば快適性が増します。 今回は夜行バスでネックピローを使うメリットや選び方について解説します。


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夜行バスでも使える!ネックピローのメリット

ネックピローは、その名のとおり「首の枕」です。夜行バスで使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

夜行バスで過ごす時間の快適性に直結

寝るとき首回りに隙間があると、頭がグラグラして正しい姿勢を維持できません。正しい姿勢を維持できないと、首回りの筋肉や関節に余計な力がかかったり、血流が悪くなったりするため、起きたときに痛みを感じてしまいます。

枕があれば首回りの隙間を埋めることができるので、座席で寝るときも、ネックピローで首を支えれば、楽に寝られるでしょう。

首の負担の軽減

頭の重さは体重の8~10%にもなるといわれており、体重が60㎏であれば5~6㎏です。正しい姿勢なら首にかかる重さも変わりませんが、首を曲げてしまうと角度に比例して重さが大きくなり、15度で2~3倍にもなります。

夜行バスで寝る時間は決して短くありません。ネックピローで首回りの正しい姿勢を維持できれば、こうした負担がかかるのを避けられるでしょう。

洗濯可能なものもある

ネックピローは首回りと密着するため、服装によっては素肌に触れる可能性があります。何度も繰り返し使うなら、洗濯できると常に清潔で衛生的です。

素材にもよりますが、多くのネックピローは洗濯が可能で、本体とは別にカバーを取り外せるものもあります。

持ち運びが簡単

寝ているときに首回りが楽になるといっても、かさばるようであれば持ち運ぶときに邪魔になってしまいます。できるだけ荷物を少なくしたいときは、空気を入れて膨らますネックピローを選ぶのが最適です。

風船のように息を吹き込んで膨らますものや、手動でポンプが付いているものがあり、使わないときに空気を抜けばコンパクトに収納できます。

使うときは、100%膨らませると硬くなってしまうので、少し空気を抜くと、程よくクッション感が出て首回りにフィットしやすくなるでしょう。

汎用性が高い

形状にもよりますが、ネックピローは腰や肘に宛ててクッション代わりに使えます。

パソコンでキーボードを打つときのリスト(手首)レストとしても使えそうです。

睡眠の質を良くする

ネックピローに支えられて首が安定すれば、体は眠りに集中できます。もちろん、座席では寝返りを打つのが難しいので100%までとは行きませんが、何もしないよりは質の良い睡眠を取れるでしょう。

極端な寝不足になりにくく、目的地に到着した後も活発に行動できるはずです。

夜行バスで使うネックピローの選び方

ネックピローはさまざまな種類が販売されています。夜行バスで使うなら、どのようなネックピローを選べば良いのでしょうか。

タイプで選ぶ

ネックピローは大きく分けて「クッションタイプ」と「エアータイプ」があります。

クッションタイプは、綿やビーズ、ウレタンが詰められたもので、安定感があって首にフィットしやすいのがメリットです。硬さも選べます。

一方で、コンパクトに収納できないのが難点です。収納袋が付いていたり、カラビナのように開閉できるフックが付いて荷物に引っかけられたりすると持ち運びしやすいでしょう。

エアータイプは先述のとおり、空気を入れて膨らましてから使います。使わないときは空気を抜くとコンパクトになるので持ち運びしやすいのがメリットです。

ただし、クッション性は低いので寝心地はクッションタイプよりも劣ります。使うたびに空気を入れなければならないのも、面倒に感じるでしょう。

形状で選ぶ

ネックピローの形状は、U字型が主流です。首の後ろだけでなく両サイドまでカバーするので、頭の向きが変わってもしっかりと支えてくれます。サイドにポケットが付いているタイプもあり、ミュージックプレーヤーを入れて寝ながら音楽を聴くときに便利です。

U字型の先端を内側に出っ張らせたJ字型もあります。先端が顎を支えてくれますから、前に頭が傾いても、勢い良く倒れる心配はありません。

普通の枕と同じ形状のネックピローもあり、バンドが付いていれば、ヘッドレストに固定できます。

ワイヤー入りは、好みに合わせて形状を自由に変えられるのが強みです。U字やJ字にするのはもちろん、まっすぐにするのも可能です。これなら、さまざまな用途で幅広く使えます。

色・デザインで選ぶ

ネックピローの色はバラエティ豊かです。ベージュやグレーといった無難な色から、ブラック、ブルー、ピンクなどがあります。首回りに使うので、あまり汚れが目立たない色が良いでしょう。デザインも無地から動物を模したものまであるので、好みで選べます。

洗濯可能なものを選ぶ

先ほど説明したとおり、ネックピローは肌に触れるものです。丸洗いが無理でも、カバーだけ外して洗濯できるのが良いでしょう。

洗濯できるなら、肌なじみが良くて、汗を吸収してくれる素材がおすすめです。ポリエステルやナイロンよりも、綿や絹、レーヨンが適しています。

ネックピロー以外の睡眠対策

夜行バスで寝るのをサポートするグッズは、ネックピローだけではありません。ほかにも快適に寝られるグッズがあります。

耳栓・イヤホン

夜行バスの中では、エンジン音やほかの乗客が立てる音など、常に何かが聞こえる状況です。寝つけなかったり、途中で起こされたりする可能性があります。

そんなときは耳栓があれば、周囲の音をシャットアウトしてくれるので、眠りに集中できるでしょう。耳栓はウレタンフォームを丸めたり細めたりして耳の中に入れるタイプが主流で元の形に戻る過程で耳穴にフィットします。NRR(遮音性能)の数値が大きいほど、より多くの音をシャットアウトできるでしょう。

ほかにも、「ノイズキャンセリング」という機能が搭載された、音をシャットアウトできるイヤホンがあります。

これは周囲の音に対して逆位相の音を発生させて、打ち消すものです。音楽を再生しなくても使えますが、「ホワイトノイズ」という「サー」という音が気になるかもしれません。音楽を再生しながら使うときは、音漏れに注意し周囲の迷惑にならないよう気をつけましょう。

アイマスク

どんなに夜行バスの車内がカーテンで遮られていても、隙間から対向車のヘッドライトや、街灯の光が入ってくるのは避けられません。あるいは誰かが使うスマホの光で目が覚める場合もあるでしょう。

アイマスクは、こうした光が目に入るのを防いでくれます。立体型なら顔の形にフィットするので、圧迫感が少なく、長時間つけていられるでしょう。

腰用のクッション

首と同様に、腰も安定した状態で座っていれば、負担が軽減されて痛くなりません。しかし、夜行バスの座席ではどうしても隙間ができてしまうため、腰が不安定になってしまいます。そんなとき、隙間を埋めるようにクッションを置くと、快適に寝られるでしょう。

タオルケットや大きめのタオルを丸めて、代用しても良さそうです。

過ごしやすい服装

夜行バスで過ごすときは、血流を妨げないように、ルームウェアのようなゆったりとした服装が適しています。着替える余裕が無くてラフな格好ができないときも、柔らかい生地で締め付けの少ない服装を選びましょう。

女性であればワンピースやスカートもおすすめですが、はだけるのを防ぐためにも、丈の長いものが無難です。

寝やすい座席を選ぶ

座席の位置によっても睡眠の質は大きく変わります。3列独立シートは、隣に人がいないので、足を伸ばしやすく、気兼ねなく寝られるでしょう。窓側であれば、壁にもたれかかることもできます。

同じ4列でも「ゆったりシート」であれば、前後にゆとりがある分、普通の4列シートより寝やすいです。背もたれも遠慮なく倒せるでしょう。

バスブックマークでは、夜行バスを検索するときに、寝やすい車両を指定できます。「詳しい条件を指定して検索」で、「3列(独立)シート」や「4列ゆったりシート」、女性であれば「女性安心」や「女性専用」にチェックを入れて検索するだけなので簡単です。

まとめ

ネックピローがあれば首が安定するので、夜行バスでも寝やすくなり、起きたときの痛みも軽減されるでしょう。洗濯できて、頭や首にフィットするものがおすすめです。耳栓やアイマスクなどの便利グッズと組み合わせると、さらに快適に寝られます。