夜行バスでスーツケースを持ち込むときのルールとは?ポイントを解説

遠方への移動で使われる夜行バスでは、荷物も多くなりやすいためスーツケースを持ち込む方もいるでしょう。 しかし、個数や大きさに制限が設けられていることがほとんどで、事前に確認しておかないとスーツケースを持ち込めない可能性もあります。 初めての夜行バスでは、具体的にはどのような規定があるのか、詳しくは知らないという方も少なくないでしょう。 この記事では、安心して夜行バスにスーツケースを持ち込めるように、一般的なルールや注意点について解説します。


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夜行バスでスーツケースを預けるときのルール

夜行バスでは、預けられる荷物に対して規定が設けられています。

バス会社ごとに少し違いはありますが、代表的なルールについて解説します。

高速バスのトランクルームについて

多くの夜行バスにはトランクルームが設けられていますが、すべての車種に設置されている訳ではありません。

トランクルームが設置されていると思い込んで予約をすると、当日にスーツケースを預けられないという可能性もあります。

そのため、バス会社にトランクルームの有無を確認しておく必要があるでしょう。

またバス併設トランクへの預け荷物個数は、満席時の荷物を考慮して原則ひとりひとつまでと制限していることが多いです。

しかし、バスの種類によってはふたつまで許容されている場合もあります。

もしもスーツケースをふたつ持ち込みたい場合には、事前にバス会社へ確認した方が良いでしょう。

バス併設トランクへの預け荷物の規定

荷物をトランクへ預けられる場合でも、大きさが規定以上であれば載せることができません。

定められているスーツケースのサイズはバス会社によって異なり、預けられる荷物の数によっても大きさが変わります。

預け荷物が1個持ち込み可能な場合は、国内線飛行機の機内持ち込みサイズと同じ「3辺の合計が90〜120cm以内」と規定にしているバス会社が多いです。

一般的には、容量が50リットル以下のスーツケースであれば収まることになります。

2個持込可能なバスの場合には、預けられるサイズも大きくなることが多いでしょう。

規定例として荷物が1個であれば、縦の長さ+横の長さ+高さ=155cm以内の手荷物までは許可されることがあります。

そして2個の場合は、縦の長さ+横の長さ+高さ=合計240cm以内の手荷物までが規定範囲とされるなど、バス会社によってさまざまなルールがあるため事前の確認が必要でしょう。

また、スーツケースの重量についても上限を決めているところがあり、重さ10kg〜30kgまでという規定が多くあります。

荷物については、預けられるものと預けられないものがありますのでご注意ください。

例えば、スキーやスノーボードは専用のケースに入っていれば良い場合があり、ほかの荷物数などの状況によっては、預かりできないと定めているバスでも許可されることがあります。

逆に、刃物や爆発物などの危険物、ペットを含む動物、自転車や楽器、サーフボードなどはサイズや法令・約款により制限されていることがほとんどでしょう。

いずれにせよ、荷物に関して不安があるときには、必ずバス会社に確認しましょう。

夜行バスでスーツケースを預ける際の注意点

ここからは、スーツケースを預ける際に気をつけてもらいたい点についてお伝えします。

トランクルームの有無や預け荷物の規定

前述したように、トランクルームはバスの種類によって無い場合もあり注意が必要です。

特に、2階建てのバスは座席スペースを多く確保するための構造になっているので、トランクが設置されていない可能性が高いでしょう。

またバスの種類によって、トイレ付きや3列シート仕様などによって預けられる荷物の大きさにも違いがあります。

トランクルームの有無や規定は運営会社によって変わるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

預け荷物の破損

夜行バスでスーツケースを預ける際は、破損のリスクも考えておく必要があります。

もちろん荷物が乱雑に扱われることは無いでしょうが、夜行バスの運行中に荷物に強い衝撃が加わってしまう可能性があります。

走行中にはどうしても振動がありトランク内にも影響を与えます。

ほかの荷物や床、壁などと衝突する可能性は高く、傷や破損をしやすい環境であることは理解しておかなければなりません。

規約にも自己責任と記載されている場合が多くありますが、どのようなケースでは補償が受けられるのかも含めて必ずあらかじめ確認しておきましょう。

リスクを考えると、貴重品や大切にしているもの、精密機械などの壊れやすいものは、なるべく持ち込みを避けた方が賢明です。

万が一に備えて荷物の補償が必要な場合には、個人での保険加入をおすすめします。

預け荷物の紛失

バスの荷物に関する紛失や盗難は、原則として乗客の管理による自己責任として扱われます。

仮に乗務員が荷物の受け渡しに関与していたとしても、乗客の管理不足で紛失したものをバス会社が補償することはほとんどないでしょう。

スーツケースの色や形は似ているものも多く、ほかの乗客が間違って受け取り持ち帰る可能性もあります。

それでも、紛失物の責任の所在については規約などで記されているため、あらかじめ同意したものとして夜行バスを利用しなければなりません。

そのため、絶対に失くしたくない現金、パスポート、パソコン、カメラなどの貴重品は手荷物として車内に持ち込むのが安全でしょう。

安心してスーツケースを持ち込むには?

最後に、夜行バスにスーツケースを持ち込む際のポイントについて紹介します。

2つ預ける場合は可能なバスへ乗る

スーツケースの持ち込みは原則ひとつとされていますが、バスの種類によってはふたつ預けられる場合もあります。

荷物がひとつであっても、サイズが大きい場合にはふたつ預けられるバスを利用した方が良いでしょう。

乗客数や荷物の状況によっては、バス会社に相談することで規定以上の数を預けられる可能性もありますが、当日にならなければ判断することはできません。

初めからスーツケースをふたつ持ち込む予定であれば、やはり予約の時点で対応している夜行バスを選択しておくべきでしょう。

また、荷物の取り間違えを防ぐために、ネームタグなどを事前に取り付けておくと紛失のリスクを減らすことができます。

手荷物とトランクの荷物を分ける

トランクスペースに預ける荷物以外は、手荷物として車内に持ち込むことができます。

バスによっては網棚も利用できるので、座席のスペースと合わせてある程度の荷物は手元に置くことが可能です。

手荷物としては先ほどお伝えした現金、パスポートなどの貴重品以外にも必須で便利なアイテムを持ち込むのをおすすめします。

・スマートフォン
・耳栓
・イヤホン
・アイマスク
・飲料
・マスク など

車内でも使用頻度が高いものは、あらかじめバッグなどに分けて準備しておきましょう。

そしてトランクスペースに預ける荷物には、すぐに使わないものを入れるようにしておくと、移動中に困ることがありません。

夜行バスには多くの種類があり、トランクの有無や預けられる荷物の数だけではなく、金額や時間帯などさまざまな条件を選ぶ必要があります。

希望する条件のバスを簡単に見つけたい方には、バスブックマークがおすすめです。

条件検索にチェックを入れることで、希望するシートタイプやコンセントなどの設備、必要なサービスに対応した夜行・高速バスを探すことができます。

移動中に安眠したいなら、「ゆったり(のびのび)」で探すのがおすすめです。

ほかにも金額の差や残席数なども見ることができますので、高速バスや夜行バスを利用する予定のある方はぜひご活用ください。

まとめ

今回は夜行バスに預けられるスーツケースについて解説しました。

バスの種類によっては、持ち込みのできないものから、ふたつ許可されているものなどさまざまです。

荷物の大きさや重さに関してもバス会社によって違う基準があるため、あらかじめ確認しておく必要があります。

安心して夜行バスに荷物を預けるためには、事前準備と条件に合った会社を調べて予約することが大切です。

希望しているバスを手軽に探したい方は、ぜひバスブックマークをご利用ください。