帰省で節約するには?移動手段別の費用や節約のコツも解説

帰省の予定がある学生の方や、社会人になってまだ間もない方であれば特に、できるだけ交通費を節約したいですよね。そこで今回は、帰省するときの移動手段や費用の相場、交通費を節約する方法、比較的安い移動手段について紹介します。


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帰省で移動手段を選ぶポイント

帰省するための移動手段はいくつかありますが、費用、所要時間等で総合的に考えて選ぶと良いでしょう。

また、事前に予算を決めて準備をしておくのも大切です。帰省時期や交通手段によっては割高な料金でチケットを購入することになりかねません。工夫次第では数千円~数万円もの節約ができるため、事前に情報を集め、予算に無理のない計画を立てるのがポイントです。

ただし、安さだけで選ぶと時間がかかり、移動の負担が大きくなってしまう場合もあります。移動手段は時間と費用をシミュレーションして選ぶようにしましょう。

帰省するときに交通費を節約する方法

交通費を節約する方法は意外にもたくさんあります。方法を知っていれば、帰省先で家族や友人との遊興費を捻出することも可能です。ここでは帰省するための交通手段としてよく利用される「飛行機」「新幹線」「高速バス・夜行バス」に絞って節約方法を見ていきます。

飛行機はシーズンを選ぶ

航空券の運賃は季節によって大きく変動し、1週間帰省する時期を遅らせただけで1万円以上もの差が生じることもあります。特に、春休み・ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始などの繁忙期は事前予約割引運賃の設定がないため、必然的に料金は高くなります。安く帰省したいなら、料金が高くなる旅行シーズンは避けると良いでしょう。

一方で、繁忙期を除いた1月・2月・6月・10月・11月といった閑散期は比較的運賃が安い傾向にあります。学校や仕事の都合がつくのであれば、閑散期の帰省がおすすめです。

また路線や運行本数にもよりますが、早朝便や深夜便は利用されにくい時間帯のため、ほかの時間帯よりも比較的安く搭乗できる場合もあります。その場合、到着後のほかの交通機関との乗り換えや接続が可能かどうかも考えて予約するようにしましょう。

帰省するタイミングが決まり、航空券を検索する場合、最安値が分かる比較サイトを活用すると便利です。空席のある飛行機をまとめて検索できるうえ、航空会社同士の最安値比較なども行えます。

そのほかにも、正規運賃が約40%割引となる株主優待券を使う節約方法もあります。株主優待券は金券ショップで購入できます。

株主優待割引を利用する場合、出発前であれば手数料不要で予約変更やキャンセルも可能ですが、座席数に限りがあります。

新幹線は各種割引を活用する

新幹線を利用する場合、早期予約の「早得きっぷ」やインターネット予約による「Web割」などの各種割引プランを利用すれば、お得に乗車することができます。ただし、対象区間や路線、日付が限定されることもあるので注意が必要です。

また、学生であれば学割を利用することで新幹線の乗車券(運賃)を2割引にて購入することができます。片道601km以上の区間の乗車券を往復で購入した場合には、乗車券がさらに1割引となります。

新幹線の指定席を利用する場合、通常期の新幹線特急料金に対して、繁忙期は200円増しとなり、閑散期は200円引きとなります。2022年4月からは、JR東日本、西日本、北海道において指定席特急料金に「最繁忙期」が新設されるため、事前に確認すると良いでしょう。

学割は特急料金には適用されないため、距離によっては早割の方が安い場合があります。よく比較検討しながら選ぶようにしましょう。

新幹線も飛行機と同様に、金券ショップで割引券を購入することが可能です。バラ売りしている新幹線回数券を購入すれば、店舗によって異なるものの、のぞみの指定席で片道約700円~900円ほどお得になります。

高速バス・夜行バスは比較サイトで最安値を探す

帰省で他の交通手段と比べ安く移動できるのは高速バスや夜行バスです。新幹線と比較して1万円以上安いこともあります。高速バスや夜行バスは、路線が豊富で乗り換えのアクセスも良く、夜行バスなら眠ったまま長距離の移動ができるというメリットもあります。

高速バスや夜行バスを利用する際には、高速バスの料金比較サイトを利用すると、希望に合った路線や便の最安値を探すことができます。

また、料金比較サイトのポイントは、バスタイプや座席のグレードを好みに合わせて選べることです。4列シートのようにグレードを下げれば費用を安く抑えられる一方で、広々と座席が確保された3列シートに比べて快適性に劣るなど、費用を徹底的に抑えるか、ゆったりとした快適性を求めるかによって、車内での過ごし方も大きく変わってきます。

バスブックマークなら最安値の夜行バスを探しやすく、女性専用、フリーWi-Fi装備、コンセント付き、トイレなどの施設あり、といった細かい条件指定ができます。自分に合った条件のバスが見つかれば、そのまま予約することも可能です。

【東京~大阪間で比較!】帰省の移動手段別費用の相場

ここでは、東京~大阪間を例として、それぞれの移動手段における費用について具体的に見ていきたいと思います。

飛行機で移動するときの費用の相場

航空券は航空会社やシートタイプ、時期によってさまざまな運賃体系が設定されています。エコノミークラスなら片道約10,000円から購入が可能です。

東京は都心からアクセスの良い羽田空港を利用し、大阪は伊丹空港、関西空港を利用してのフライトになります。

羽田~伊丹間、羽田~関空間ともフライト時間は約1時間10分となり、新幹線を使うよりも早く到着できます。ただし、伊丹空港も関西空港も、大阪市内へ移動する場合には電車やバスを使って移動する必要があります。

また、LCC(格安航空会社)を使った移動も検討してみると良いでしょう。航空会社や時期にもよりますが、片道約5,000円台でチケット購入が可能です。ただし、東京~大阪間においては成田~関西空港路線にしか就航していないため、都内からの移動や、大阪市内への移動が必要になります。(2022年3月時点)

新幹線で移動するときの費用の相場

東京~大阪間を結ぶ新幹線は「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種の列車が運行しています。のぞみは約2時間半、停車駅の多いひかりは約3時間 、各駅停車のこだまは約4時間かかります。

どの新幹線を利用するにしても、東京であれば東京駅または品川駅での乗降車となり、大阪であれば新大阪駅での乗降車になります。新幹線の料金は乗車券(運賃)と新幹線特急券の合計額となり、移動距離によって料金が設定されています。

のぞみの普通指定席で移動すると料金の総額は片道約15,000円かかりますが、自由席の利用であれば約14,000円で乗車可能です。

但し「のぞみ」列車はゴールデンウイーク、お盆、年末年始は全席指定席で自由席の販売がないため 繁忙期の新幹線の移動は事前に購入することがおすすめです。

高速バス・夜行バスで移動するときの費用の相場

高速バス・夜行バスは、バス会社やバスタイプ、席のグレードにもよりますが、東京~大阪間を片道2,000円前後という安値で移動することができるうえに、発着場所はアクセスの良い場所にあるため、新幹線や飛行機に比べて乗りやすい交通手段といえます。

所要時間は8~10時間ほどかかりますが、夜行バスであれば眠ったまま移動できるため、時間を有効活用することができます。

また、バス会社にもよりますが、トランクルーム付きのバスであれば、ある程度大きな荷物でも預けることができますし、目的地に到着してからの荷物の受け渡しもスムーズです。

まとめ

工夫次第で安く帰省することはできるものの、移動手段の中でも安い手段で移動するなら、高速バス・夜行バスを利用するのがおすすめです。ただし、新幹線や飛行機に比べて移動時間がかかるため、予算と時間を検討しながら自分に合った移動手段を選択すると良いでしょう。