ゼミ旅行に行く目的はなに?行き先や費用・持ち物について

大学のゼミの仲間で長期休みを利用し、旅行に出かける「ゼミ旅行」。計画を立てる際には何からはじめれば良いのでしょうか。 ゼミ旅行といっても目的や内容はさまざまです。 ゼミ旅行の目的やゼミ合宿との違いが明確に分かれば、ゼミ旅行に大きな魅力を感じることができるでしょう。ゼミ生全員で行く旅行が大学生活の忘れられない1ページとなります。 本記事では、ゼミ旅行に行く意味や目的、ゼミ旅行とゼミ合宿の違いについて紹介します。


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ゼミ旅行の意味や目的について

ゼミ旅行は、ただただ友人と楽しむものから、しっかり旅のテーマを決めるものまでさまざまです。そもそもゼミ旅行を行う意味や目的は何でしょうか。

また、ゼミ旅行をゼミ合宿と混同してしまいがちですが、厳密にいえば多少異なります。ここからはゼミ旅行とゼミ合宿のそれぞれの定義についてお伝えします。

ゼミ旅行を定義付けするなら

ゼミ旅行を定義づけるならば「研究テーマに関係する土地を訪れる旅行」といえるでしょう。研究やディスカッションを繰り返す机上の学問を飛び出し、現地に赴くことで想像や予想を現実に落とし込み、さらなる理解を深めていきます。

専攻する学科によって、さまざまな研究テーマに沿ったゼミ旅行が行われます。

例えば、
・企業生産管理の現場訪問
・建設巡礼/史跡見学
・海外ホームステイ
・現地聞き取り調査
・町おこし/村おこし/地域おこしイベント参加
などです。

そして、ゼミ旅行のもうひとつの目的が親睦を深めることです。

普段あまり話す機会のなかったゼミ仲間と食事をともにし、同じ時間を過ごすことで互いの気持ちも打ち解け、これまでよりも一歩進んだ関係性を構築できるきっかけになります。
仲間が増えることで、遊びも勉学もより充実させることができるでしょう。

そういう意味では「仲間と楽しく行く旅行」あるいは「親睦を深めるための旅行」と定義づけることもできます。

ゼミ仲間との貴重な思い出を作る機会となるでしょう。

ゼミ合宿を定義付けするなら

一方、ゼミ旅行と混同しがちなゼミ合宿ですが、ゼミ合宿は「研究テーマの発表・議論」を行うのが目的です。

ゼミ仲間やOB、OGたちと顔合わせし、研究テーマについて発表を行い、主張に対する賛否や解釈などについて議論を交わします。

あるいは、卒業論文の中間報告を行う場としても活用されるでしょう。事前に提出した研究レポートを読み合ったり、スライドを使ってプレゼンテーションを行ったりできます。

また、数人のグループに分けて取り組むテーマを決め、グループワークを行うことも可能です。決められた時間内に研究、調査内容を取りまとめ、グループごとに最終報告を行います。

全員が一丸となって研究テーマに取り組んだ後は、懇親会などが行われることもあります。夏季合宿であれば、マリンスポーツやスイカ割りといったレクリエーションを設けるゼミもあるでしょう。

勉強ばかりではなく、ゼミ生同士の交流を深められるのはゼミ旅行もゼミ合宿も同じといえます。

ゼミ旅行・合宿の行き先やスケジュール

ゼミ旅行やゼミ合宿を計画する際には、行き先やスケジュールをあらかじめ決める必要があります。

ここでは行き先の決め方やスケジュールの組み立て方を紹介します。

行き先

研究テーマにゆかりのある地を訪れるのが主な目的であれば、行き先にもよりますが、ホテル、旅館、学生専用セミナーハウスなどの宿泊施設を利用して意見交換会やプレゼンテーションが行われます。ゼミの教授によっては、自分の別荘にゼミ生を招待する場合もあるでしょう。

ゼミ生同士の交流や親睦を主な目的とする旅行であれば、アクティビティが楽しめる行き先がおすすめです。

夏であれば山や海といった自然豊かな場所が選ばれる傾向にありますが、最近では温泉やスキーといった、卒業間近に冬のゼミ旅行を計画する学生の方も増えています。

ただし、ゼミ合宿の場合、「研究テーマの発表、議論」が目的ですので、研究テーマに関係した地やリゾート地などで合宿を行う必要はありません。研究テーマを補完する意味で現地を訪れたいのであれば、ゼミ生全員の同意を求める必要があります。

また、研究テーマにもよりますが、行き先が国内の場合もあれば、海外の場合もあります。国内旅行と海外旅行とでは予算も日程も大きく異なる場合があるため、旅行先の選定は慎重に行う方が良いでしょう。

普段アルバイトをしながら暮らしている学生の方であれば、休みを取らなければならない上に旅行代金を工面する必要があります。

ゼミ生全員にとって無理のない行き先を選ぶようにしましょう。

スケジュール

国内か海外か、行き先を決めたらスケジュールを組みます。国内と海外それぞれのスケジュール例を見ていきましょう。

国内

国内におけるゼミ旅行、ゼミ合宿の場合、平均所要日数は2泊3日で行われています。アカデミックな要素とレクリエーションといった遊びの要素をバランス良く組み入れるのがポイントです。ここでは2泊3日の例を記載します。

『BBQ&ホテル宿泊プラン』

日時 スケジュール
1日目 午前中出発→ホテル着→論文発表、ディスカッション→BBQ、花火
2日目 フィールドワーク→観光→OBによる研究指導→全員で飲み会
3日目 ホテル発→大学到着、解散

海外

海外旅行の場合、国際政治系のゼミであればテーマとなる地域(欧米、アジア)、開発経済系のゼミであれば途上国が行き先となることがあります。国内旅行よりも日程が長くなる傾向があり、アジア圏であれば3泊4日、欧米であれば4泊6日などが一般的です。ここでは3泊4日の例を記載します。

『アジア古代遺跡歴訪プラン』

日時 スケジュール
1日目 出発→フライト→ホテルチェックイン→フィールドワーク→親睦会
2日目 フィールドワーク→中間報告会→自由行動
3日目 フィールドワーク→自由行動→まとめの報告会
4日目 ホテルチェックアウト→フライト→帰宅

ゼミ旅行・合宿の費用

現状、行き先として選ばれるのが国内のほうが多いこともあり、ゼミ旅行、ゼミ合宿の予算は一人2万5千円程度が平均になっています。海外になるとさらに費用がかかり、アジア圏か欧米かによっても大幅に旅行代金が変わります。

ゼミ旅行、ゼミ合宿が国内に決まった学生の方には、予算を大幅に抑えられる上に時間も節約できる夜行、高速バスによる移動がおすすめです。

・圧倒的な料金の安さ
・車中泊で宿泊要らず
・起きたら目的地に到着

などのメリットがあります。

バス予約なら、業界最大級のバス予約サイト『バスブックマーク』の利用をご検討ください。格安で乗れる4列シートや周りの乗客に気兼ねなく動ける3列独立シートなど、条件検索でゼミ旅行、ゼミ合宿にぴったりのバスプランを見つけることができます。

ゼミ旅行・合宿の持ち物

ゼミ旅行やゼミ合宿に出かける際の持ち物を紹介します。

基本的には普通の旅行と同じ持ち物で問題ありません。あとは発表会に使うパソコンや、フィールドワークを行う際に必要な資料などを忘れないようにしましょう。

また、あると便利なものを紹介します。現地でわざわざお店を探して購入する必要がなくなるので持っていくと良いでしょう。

・延長コード
スマートフォンの充電の延長ケーブルや電源タップを用意しておくと便利です。

・虫除けスプレー
レクリエーションを楽しむなら虫除け対策は必要です。

・懐中電灯
夜間出歩くことも考え、念のため持っていくと安心です。

・エコバック
ちょっとしたものを購入した際やお土産を買いに行くときに役立ちます。

まとめ

ゼミ旅行とゼミ合宿は同じように見られがちですが、ゼミ旅行は『研究テーマに関係する土地を訪れる旅行』、ゼミ合宿は『研究テーマの発表、議論』を目的とした旅行になります。

ゼミ旅行やゼミ合宿に行きたくない学生の方や面倒に感じる学生の方も、それぞれの意味と目的を理解することで、ゼミ生全員との思い出をつくりたい気持ちに切り替わるのではないでしょうか。

ゼミ仲間みんなで楽しみながらゼミ旅行、ゼミ合宿を計画してみてください。