安心して過ごせる!夜行バスでできる防犯対策

夜行バスを利用すれば安い運賃で旅行を楽しめますが、見知らぬ人と車内で一夜を過ごす必要があることから、不安に感じる人も多いでしょう。寝ている間に犯罪などの被害に遭ってしまわないためには、防犯対策を考えておかなければなりません。 この記事では、夜行バスの中ではどんな犯罪が起こりやすいのか、それに対してどのような対策を講じれば良いのか解説していきます。


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夜行バスで起きる犯罪は?

はじめに、夜行バスの中で発生しやすい犯罪の種類について見ていきましょう。

盗難や置き引き

夜行バスの車内では、盗難や置き引きなど物を盗まれる犯罪がよく発生します。主に財布やかばんなどを盗まれることがほとんどです。

夜行バスは夜に出発して早朝に目的地に到着するのが一般的で、大半の人は走行中に睡眠を取っています。

旅行に行くときには、普段よりも多めの現金を財布の中に入れているでしょう。寝ている間は無防備なため、そこを犯人に狙われてしまいます。何も対策をしていないと、財布やかばんをあっさりと盗まれてしまうかもしれません。

寝ているときだけでなく、サービスエリアなどに停車して休憩をするときなども要注意です。サービスエリアでの休憩中は乗客がバスを降りて、車内には人があまり残らなくなります。人目がなくなった頃を見計らって、犯人に狙われることもあります。

また、休憩中の盗難は、乗客の中に犯人がいるとは限りません。休憩に入る夜行バスに狙いをつけた犯人がサービスエリアで待機していることもあります。乗客の大半が外に出て行ったのを見計らって、バスに入って盗むという手口です。

痴漢行為

夜行バスでは見知らぬ人と目的地に着くまで長時間過ごすことになります。そのため、痴漢被害にも注意しなければなりません。

満員電車のように乗客同士が密着する状況になるわけではないため、油断している人もいるでしょう。しかし、夜行バスの車内で寝ている間に体を触れられることもあります。

大勢の人が乗っていて、人の気配があるから大丈夫と思ってしまう人もいるかもしれません。しかし、消灯時間後はほとんどの人が寝てしまうため、痴漢に遭ってもほかの乗客は誰も気づいてくれない可能性があります。たくさんの人が車内にいても犯罪は起こるということを認識しておきましょう。

被害にあったときの対処法

夜行バスの車内で犯罪の被害にあってしまったら、どう対処すれば良いのか見ていきましょう。

盗難・置き引き被害

盗難や置き引きなどの被害にあった場合には、気づいた段階ですぐに運転手に報告しましょう。それから警察への通報も必要です。多くの場合、報告を受けた運転手が警察に通報してくれます。

また、盗まれたものが財布やバッグで、中にクレジットカードが入っている場合、不正利用されてしまう可能性があります。お店によっては暗証番号の入力なしでもクレジットカードを使用できてしまうため、できるだけ早くクレジットカード会社に連絡をして、止めてもらわなければなりません。

夜間は通じないのではないかと思ってしまう人もいるでしょう。その点は心配ありません。ほとんどのクレジットカード会社で、紛失受付は24時間対応しています。クレジットカード会社の電話番号が分からない場合でも、スマホで調べられるので、落ち着いて対処しましょう。

痴漢被害

痴漢の被害にあった場合にも、盗難と同様に運転手に報告しましょう。そうすると、運転手は状況を確認した上で警察に通報してくれます。

ただ、夜行バスは走行を続けなければなりません。そのため、次のサービスエリアなどで警察官に待機してもらって犯人を引き渡すことになります。

運転手や警察に通報したとしても、その場で犯人をバスから降ろすことはできないため、次のサービスエリアに着くまでは犯人と同じバスで過ごさなくてはなりません。運転手に席の移動をお願いし、犯人から離れた位置にいるようにしましょう。

後日被害届を提出するという方法もありますが、あまりおすすめできません。痴漢の場合、後日の逮捕は難しく、処罰できなくなる可能性が高いためです。運転手の方から、警察官をサービスエリアに呼ぶ方法を提案してくれない場合には、こちらから提言してみましょう。

被害を防ぐための対策

夜行バスの車内で犯罪の被害にあわないようにするためには、どんな対策が必要なのか見ていきましょう。

盗難被害を防ぐには

高速バスの車内での盗難は、主にトイレなどで席を離れているときか寝ているときに起こります。そのため、車内から離れるときには席に財布やスマホなどを置きっぱなしにせず、必ず身につけておくようにしましょう。

また、バッグなどを全部盗まれたり、勝手に開けられて中から物を盗まれたりすることもあります。小さなバッグならトイレにも持って行けますが、大きめのバッグはトイレのたびに持って行くのが難しい場合もあるでしょう。

盗難の被害を防止するには、なるべく車内に持ち込む荷物を減らすのが効果的です。夜行バスではトランクルームが備え付けられており、大きな荷物は乗車時に保管しておけます。

トランクルームの中の荷物は基本的に番号札で管理されているため、保管している荷物が盗難に遭うことは少ないでしょう。万が一被害があったとしても、バス会社が責任をとってくれます。

それに対して、車内に持ち込んだ荷物は乗客が自分で管理している扱いになるため、盗まれてもバス会社の責任にはなりません。そのため、荷物は極力トランクルームに預けたほうが安心です。

車内に持ち込んだ荷物はケーブルロックを活用するのがおすすめです。ケーブルロックで固定しておけば、就寝中も盗まれることはありません。バッグを勝手に開けられないようにするには南京錠を使用する方法もあります。

痴漢被害を防ぐには

痴漢対策では座席選びが重要です。4列シートなどで窓側と通路側の座席がある場合には、通路側を選ぶようにしましょう。窓側の座席だと逃げることが難しく、そのまま何もできず長時間にわたって被害に遭う可能性があります。

痴漢被害に遭うと、不安や混乱から声を出して助けを求めることも難しくなることも考えられるため、逃げやすい通路側の座席が安心です。もし体を触られるようなことがあったときには、すぐに立ち上がることができます。

女性の場合は、夜行バスを予約する際に女性専用車両や女性専用席を選ぶのがおすすめです。隣の席が同性の乗客であれば、知らない人であっても安心して過ごせるでしょう。窓側の席でも安心して景色を楽しみながら乗車できます。

バスブックマークなら女性専用などの条件を付けて夜行バスの瓶を探したいときに便利です。絞り込むことができる条件として、「女性専用車」や「女性専用席」のほかに「女性安心」などの項目もあります。

シートのタイプや設備なども絞り込み可能です。夜行バスを予約するなら、ぜひバスブックマークをご利用ください。

また、乗車の際の服装にも注意しましょう。できるだけ体のラインが出やすい衣服は避け、車内では上着を羽織る、タオルケットをかけるなどの対策をしましょう。とくに夏場は露出の多い服装になることが多いため、注意が必要です。

まとめ

夜行バスは大勢の人が利用するため、なかには犯罪行為を行う人が紛れていることもあります。油断していると盗難や痴漢などの被害にあうリスクが高まるため、十分な防犯対策を行っておきましょう。

盗難対策には、手荷物はつねに身に着けておく、トランクルームを活用するなどの対策がおすすめです。痴漢対策には、通路側の座席を選ぶほか、女性は女性専用車両や女性専用席のあるバスを選ぶと良いでしょう。

盗難も痴漢も事前に対策しておくことで被害を抑えられます。基本的に自分の身は自分で守るという姿勢が大切です。