夜行バスでの飲酒はOK?乗車中のルールとマナーを紹介

長時間の乗車が必要な夜行バスでは、暇をつぶしたりリラックスしたりするためにお酒を飲みたいと考える方は多いでしょう。 しかし、夜行バスではお酒を飲んでも良いものなのでしょうか。今回は夜行バスでの飲酒のマナーやルール、お酒を飲むメリットやデメリットについて詳しく解説します。


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夜行バスでの飲酒は事前にバス会社に確認してから

夜行バスでの飲酒は、必ずしもすべてのバス会社が禁止しているわけではなく、それぞれの会社でルールが異なります。

予約時には、バス会社のパンフレットや、公式サイトに掲載されている乗車規則をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

夜行バスは、大人数がひとつの空間に乗り合わせています。飲酒が可能な場合でも、周囲に迷惑をかけないようマナーを守って過ごしましょう。

夜行バスで飲酒するメリット・デメリット

乗車前に「夜行バスでお酒を飲もう」と何気なく考えている方も多いでしょう。しかし、夜行バスでの飲酒はメリットもありますが、同時にさまざまなデメリットもあります。あらかじめどちらも確認した上で、マナーを守ってお酒を楽しむことが大切です。

夜行バスで飲酒するメリット

夜行バスでお酒を飲むメリットとしては、リラックス効果が得やすいことが挙げられます。筋肉の緊張が和らぎ、体も心も落ち着いて過ごしやすくなるでしょう。

また、適度な酩酊感やリラックス感から、寝つきが良くなりやすいというメリットもあります。

もちろん、これらのメリットは適量のアルコールを摂取した場合のみに得られます。大量の飲酒は逆に体調悪化などを招くことがあるため、飲む量には十分に気をつけましょう。

夜行バスで飲酒するデメリット

夜行バスでの飲酒にはメリットがある一方で、さまざまなデメリットも挙げられます。ついメリットばかり着目してしまいますが、お酒を飲むことで以下のようなデメリット生じることを確認しておきましょう。

トイレが近くなる

アルコールには利尿作用があるため、トイレが近くなることがあります。

夜行バスによってはトイレが設置されていないところもあるため、乗車中にトイレに行きたくなってしまうとサービスエリアまで我慢を強いられることになります。

トイレが設置されていたとしても、乗車中に席を立つときはほかの乗客の前や横を通らなければなりません。そのたびに気を使うだけでなく、乗客の迷惑になることも考えられます。

消灯後は車内が真っ暗になるため、トイレへの移動が危険になることもあるかもしれません。足元がおぼつかない状態では体をぶつけて怪我をする可能性もあるでしょう。

むくみやすくなる

お酒を飲むと血中アルコール濃度が高くなり、余分な水分が体内にとどまりやすくなってしまいます。そのため、体や顔がむくみやすくなってしまうのです。

さらに、夜行バスでは長時間同じ姿勢で過ごさなければならないため、むくみを助長することがあります。座るのが苦痛になったり、顔がむくんで腫れたようになったりするかもしれません。

いびきをかきやすい

アルコールを摂取すると、のどや舌の筋肉がゆるむことで気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。静かな夜行バスの中でいびきをかくと、周囲に迷惑をかけてトラブルの原因になることが考えられます。

車内を汚してしまうこともある

酔いがまわると手元がおぼつかなくなり、お酒やおつまみをこぼして、シートや床などの車内を汚してしまうことが考えられます。急ブレーキなどで不意に大きく揺れてこぼしてしまうこともあるかもしれません。

気分が悪くなる

ふだんはあまりお酒に酔うことはないと感じている方も走行中のバスという環境ではいつもより酔いやすくなったり、気分が悪くなったりする可能性が考えられます。揺れが続くと悪酔いし、吐き気をもよおしてしまうことがあります。

目的地を寝過ごすことも考えられる

お酒を飲むことで予想以上にぐっすりと深く眠ってしまい、車内アナウンスやアラームを聞き逃したまま寝過ごしてしまう可能性があります。起きている場合でも頭がぼーっとして、目的地に気づかないことも考えられるでしょう。このような場合、乗り越し料金は自己負担となってしまいます。

夜行バスはあくまで移動手段であり、飲酒によって降車後に気分が悪くなったり、その後の行動に影響を及ぼしたりすると本末転倒です。

夜行バスで飲酒する際の注意事項

夜行バスでの飲酒にはデメリットもありますが、かしこくお酒の力を借りることで快適に過ごせます。そこで夜行バスでお酒を飲む際に注意しておきたい点を確認しましょう。

香りの強いお酒とおつまみは避ける

夜行バスは空気の入れ替えが難しい空間のため、香りには十分注意する必要があります。

お酒が好きな方にはあまり気にならないかもしれませんが、アルコールの香りが苦手な方は意外と多いものです。

乗車中の方の中には、お酒の匂いをかぐだけで気分が悪くなる方がいることも考えられるため、できるだけ香りが控えめなお酒を選ぶのがおすすめです。アルコール度数の高いお酒は香りが独特だったり、強かったりするものが多いため、度数の低いお酒を選ぶと良いでしょう。

お酒だけでなく、おつまみの香りにも配慮が必要です。スパイス系や乾きものなどは強い香りを発するものが多く、できれば避けたいものです。どうしても食べたい場合は密封できるタイプの容器に入れ、少しでも匂いを抑えるよう工夫しましょう。

また、ポテトチップスなどの食べるときに音が鳴るおつまみも控えましょう。夜行バスではゆっくりと休んでいる方が多く、大きな音は眠りの妨げになってしまいます。

お酒とおつまみを選ぶ際は、限られた静かな空間で飲食するのに適しているかよく確認しておきましょう。

シート・バスを汚さないよう配慮する

お酒やおつまみをこぼして車内を汚さないように配慮しましょう。備え付けのホルダーを使い、お酒は固定しておくと安心です。しかし、走行中のバスは揺れるため、油断は禁物です。可能であれば、蓋やキャップのついた容器のお酒を選ぶようにしましょう。

洋服や荷物にお酒をこぼしてしまうと、匂いやシミはなかなか取れません。ほかの乗客の荷物や座席を汚してしまうとトラブルの原因になることも考えられるため、十分注意しましょう。

飲酒量はほどほどにする

夜行バス車内での飲酒の量はほどほどに抑えることが重要です。リラックスや寝つきをよくする程度に飲み、泥酔するほど飲むことはもってのほかです。

お酒の飲みすぎは気が大きくなって大声を出したり、ほかの乗客に絡んだりなど、トラブルに発展することも考えられます。乗車中は酔いがまわりやすい点も考慮し、夜行バスではいつもより量を減らした少量の飲酒が基本と心得ましょう。

また、乗車前のお酒も控えめにすることを忘れないようにしましょう。乗車前にお酒を飲みすぎると、乗っている間に気分が悪くなることがあります。また、泥酔した状態では乗車拒否されることもあるため、飲みすぎは禁物です。

まとめ

夜行バスでの飲酒はバス会社によって対応が異なるため、乗車前に確認しておくと良いでしょう。飲酒が可能な場合でもマナーを守り、飲みすぎないように注意する必要があります。いつもと異なる環境での飲酒は思わぬデメリットを引き起こし、トラブルになることも考えられます。

夜行バスでの移動をより快適にするためにも、飲酒量は適度に抑え、周りの乗客に迷惑をかけないよう楽しみたいですね。