夜行バスに女性一人は危ない?乗車時の注意点を紹介

夜行バスに女性が一人で乗る際は、不安を感じるものです。夜行バスは女性の安全性にしっかり配慮されているものの、狭い車内で見知らぬ人とともに長時間過ごすのは危ないと考える方は多いでしょう。 今回は夜行バスに女性が乗る際の問題点や危ないと思われている理由を解説しながら、女性向けの安全対策を紹介していきます。これから女性一人での利用を計画している人は、ぜひ参考にしてください。


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夜行バスに女性一人で乗るのは危ないこと?

最初に、夜行バスに女性一人で乗車する際の問題点や考え方から解説していきましょう。

夜行バスに乗る女性はどう見られているの?

夜行バスは夜間の交通量が少ない高速道路を利用して、一気に目的地まで運んでくれる便利な移動手段です。しかし、バスの座席に座ったまま夜を過ごすので、女性には危ないと考える人もいるかもしれません。

たしかに、不特定多数の乗客と一緒に長時間睡眠を取ることに不安を感じる人、男性客に絡まれないか心配する女性は多いです。同時に男性客のなかからも、一人で夜行バスに乗車する女性の安全を心配する声も聞かれます。

結論からいえば、夜行バスは女性一人で乗っても安全です。女性が一人で乗りにくい面があるのは否めないものの、その点を踏まえて、バス会社がしっかり安全対策をしています。

夜行バスでの女性の一人旅を不安視する人がいる反面で、多くの乗客は、女性が夜行バスを利用するのは当たり前のことと捉えています。

リーズナブルな夜行バスは、メジャーな移動手段です。男女とも快適に利用できることが定着しているので、女性も安心して乗車しましょう。

夜行バス乗車時に必要な対策

女性への危険性がクローズアップされがちではあるものの、夜行バスに乗車する際は男女を問わず、常に安全への備えが必要です。

夜行バスは公道上を運行するため、交通事故に巻き込まれる可能性は否定できません。また車内で盗難被害、痴漢被害に遭う事例も報告されているので、夜行バスに乗車する際は油断せず、危機意識をもつようにしましょう。

また、急激な天候変化や渋滞などで時間どおりに目的地につけない、夜行バスのなかで思うように眠れないといったトラブルも無視できません。夜行バスを快適に利用するにも、乗車前に幅広い対策を立てておきましょう。

夜行バスに起こりがちなリスクのいくつかは、事前に準備しておくことで、ある程度回避することが可能です。乗車する前にしっかり準備を整えてください。

また同時にリスクに備えるためにも、安全運行に定評のある、信頼できるバス会社を選ぶ必要があります。

夜行バスに女性一人で乗るときの注意事項

それでは、夜行バスに女性が一人で乗車する際の注意事項を紹介していきましょう。体力、腕力とも弱い女性だからこそ、リスクに備えることが大事です。

女性の安全に配慮されたバスを選ぶ

女性が夜行バスを利用する場合、女性乗客の安全性に配慮されたバスを選ぶと良いでしょう。

一人旅が不安な人には、女性専用車両がおすすめです。乗車料金は一般的なバスよりも高めではあるものの、乗車時や就寝時に男性客の視線を気にする必要なく、女性の乗客だけでリラックスして過ごせます。

一般車両に乗る際は、独立シートを選ぶのがおすすめです。隣席との距離が空いているので、安心して過ごせるでしょう。

座席にカーテンが設置されているバスを選ぶこともポイントです。座席ごとにカーテンで仕切られていれば、プライバシーを守るのに効果的です。

バス会社の中には女性客と男性客が隣席しないように配慮していることもあるので、予約の際に相談してみると良いでしょう。

座る場所を選ぶ

車内での安全性を優先するなら、座る場所を厳選することも大事です。

女性はできるだけ、通路側のシートを選ぶようにしましょう。通路側のシートは片側が空いているため、まわりの人に助けを求めやすく、万が一の際にもスムーズに逃げられます。

また、バス前方の席を選ぶのもおすすめです。運転手にすぐ声をかけられるので、なにかあったときでも安全です。

バスに乗車したら座席のまわりの人の顔を確認しておきましょう。なにか被害に遭った際に犯人の顔を覚えておけるうえに、警戒している様子をまわりに示すことで被害に遭いにくくなります。

乗車中はイヤホンを使わないほうが無難です。イヤホンをつけて音楽を聴いているとまわりの状況がわかりにくく、緊急時の対応が遅れることがあります。

スマホのアプリや防犯ブザーを活用する

夜行バスに乗車する際に、緊急時に使えるスマホのアプリや防犯ブザーを携帯するのも賢い方法です。車内でトラブルに巻き込まれたとき、大声を出せないときにも、まわりに助けを求めやすくなります。

とくに防犯ブザーは、荷物の盗難対策にも活用できて便利です。防犯ブザーはホームセンターや100円ショップなどにも置いてあるので、ひとつ持っておくと良いでしょう。

スマホのアプリを使う場合は、ホーム画面のわかりやすい場所に保存しておき、タップしてすぐに使える状態にしておきましょう。

素肌や身体の線が出ない服装を心掛ける

夜行バスを利用する際、素肌や身体の線が出ない服装を心掛けることも大切です。

露出度の高い服や、胸元が大きく見える服は避けたほうが無難です。夏の薄着をする時期には、パーカーやカーディガンといった羽織るものを持って乗車しましょう。夜行バスの車内が冷房で冷えることもあるため、防寒にも役立ちます。

ミニスカートやショートパンツを身につける場合は、ブランケットやバスタオルを膝にかけておくのがおすすめです。

夜行バスで女性におすすめの盗難対策

夜行バスに乗車する際に女性におすすめの、荷物の盗難対策を紹介します。狙わせない・盗ませない対策で、しっかり自衛しましょう。

中身が見えないバッグを使う

中身の見えるバッグを使っていると、大事な財布や貴重品を狙われるリスクが高まります。
車内に持ち込む荷物は、中身が見えない、抜き取りにくいバッグを選ぶと良いでしょう。ジッパーでしっかり口が閉じるバッグは、防犯性が高いためおすすめです。

貴重品は身に付ける

盗まれて困る貴重品は、いつも身につけておきましょう。サービスエリアなどの休憩時も、財布や時計、バックは持ち歩きましょう。大事な荷物を車内に放置するのは厳禁です。

就寝中の荷物の盗難にも注意をしましょう。車内で眠るときはバッグをフックにかけるのはやめて抱えておくか、座席と身体の間に挟んで安全に保管してください。

また、夜行バスに乗車する際は、できるだけ大金を持たないように心掛けましょう。旅行に必要な費用は、旅先のATMで下ろしたほうが安全です。

やむを得ず多めの現金を持って夜行バスに乗る場合は、持ち込み用バッグとバスに預ける大型荷物に分散して、盗難時のリスクを減らしましょう。

個人情報が詰まったスマホも、注意すべき貴重品のひとつです。バッグから抜き取られないよう、厳重に管理して乗車してください。

防犯錠を活用する

防犯錠を携帯するのも、夜行バスでの荷物の盗難防止に効果的です。市販の南京錠やワイヤーロックを準備しておき、バッグを座席や手すりなどに固定しておきましょう。荷物の盗難防止に役立ちます。

防犯錠ほどの頑丈さはないものの、カラビナを使って荷物を固定しておくだけでも、盗難を抑止する効果が期待できます。旅行用の防犯錠や100均ショップのワイヤーロックも使えるので、ぜひ活用してください

まとめ

夜行バスを使った女性の一人旅は危ないと、神経質に考える必要はありません。女性が乗りやすいようにバス会社が安全対策は講じているので、遠慮なく旅行やビジネスなどに夜行バスを活用しましょう。

ただし、不特定多数の乗客を一緒に旅をする夜行バスでは、女性だけに限らず安全への備えが必要です。事故や盗難に気をつけて、快適な旅を楽しみましょう。