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赤ちゃんもベビーカーも高速バスに乗車はできる!
赤ちゃんやベビーカーを高速バスに乗せることはできますが、予約の際や乗車前に確認しておきたいことがいくつかあります。乗車時に慌てることのないよう、以下の点をチェックしておきましょう。
何歳からでも乗車可能なバス会社はある
高速バスは原則として年齢を問わず乗車が可能です。未就学児や小学生も保護者が同伴し、面倒をみるのであれば問題はありません。
ただし、高速バスに子どもを乗せる場合は予約時に確認しておくことをおすすめします。子どもの乗車料金はバス会社によって異なるためです。
多くの場合、小学生以下は半額や割引となり、乳幼児は大人の膝の上に座らせることで無料となる場合もあります。しかしバス会社によっては一人で子どもが席に座ることで、大人と同じ料金が請求される場合もあるため、確認が必要です。
また、膝の上に座らせることで無料となる場合でも、長時間のバス移動では子どもの負担となることがあります。何時間にもわたって乗車しなければならない場合は、小さな子どもであっても料金を支払い、座席を確保する方が安全です。
高速バス・夜行バスではベビーカーをたたむ
高速バスでは、基本的にベビーカーを車内に持ち込むことができません。ベビーカーを車内に持ち込んだ場合、たたんだ状態でも置き場がないためです。足元に置いた場合でも、前列の乗客がリクライニングを使うことができなくなってしまいます。
そのため、ベビーカーはたたんで車両下の荷物室やトランクに入れる決まりになっているバス会社がほとんどです。ただし、トランクでの荷物預かりは個数制限が設けられている場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
ベビーカーマークがあれば畳む必要がない
ベビーカーマークとは「公共交通機関等におけるベビーカーに関する協議会」で決定された統一マークのことです。ベビーカーをたたまず、広げたままで乗車できます。
路線バスをはじめ、電車などの公共交通機関で採用されつつあり、今後さらに普及が予想されます。しかし、高速バスにおいては走行中に危険な場合もあり、原則としてベビーカーはたたんで乗車と定められている場合が多いようです。
夜行バスは乗車不可のところも多い
高速バスの中でも夜行バスの場合、赤ちゃんは乗車不可としているケースが多く見受けられます。
これは夜行バスの場合は睡眠をとる乗客が多く、万が一赤ちゃんが夜泣きなどしてしまったとき、新幹線のようにデッキに出てあやすなどの対応ができないことなどが理由です。身動きがとれず、周囲へ迷惑をかけてしまうことはもちろん、保護者自身も肩身の狭い思いをしてしまいます。
同路線で昼行便があるのなら、そちらを優先する方がおすすめです。
ベビーカーを持参して赤ちゃんと高速バスに乗車するときの注意点
ベビーカーを持参して赤ちゃんと一緒に高速バスに乗ることは可能ですが、大人だけで乗車する場合と同じように考えていると思わぬトラブルが発生するかもしれません。
赤ちゃんや子どもと一緒に快適なバスの旅を楽しむには、あらかじめいくつかの準備が必要です。スムーズに目的地へ到着するためにも、次のような点に注意し、準備しておくことをおすすめします。
ベビーカーの扱いに注意する
ベビーカーを持参して乗車する場合、その扱いに注意する必要があります。
まず予約時にベビーカーがあることを伝えておきます。ベビーカーはたたんだ状態でも場所を大きく占めるため、保管スペースが確保できるか確認する必要があります。もしトランクに乗せられない場合は「車内に置くスペースはあるか」など尋ねるとよいでしょう。
また、乗車する際にはバスに乗り込む前にベビーカーをたたんでおきます。あらかじめ他の荷物と別にしておくと、スムーズに乗車できるでしょう。
子どもはこまめにトイレに連れていく
バス走行中の休憩時は必ずトイレに連れていきましょう。お腹の調子が悪くなりやすい子どもの場合には、トイレ付きのバスなら安心して乗車できます。ただし高速バスに備え付けのトイレは狭く、走行中は上下左右に揺れることも多いため、子ども一人では大変です。できるだけ大人が付き添ってあげましょう。
また、乳幼児の場合は車内でおむつ替えをしなければならないシーンもあるかもしれません。
しかし、においなどで周囲とのトラブルになってしまうこともあるため、できる限り最低限にとどめておきたいものです。走行中に揺れた弾みで赤ちゃんが床に投げ出されてしまうおそれもあります。途中休憩をうまく利用し、おむつを替えましょう。
子どもの体調を整えて乗車する
乗車の数日前から普段以上に体調管理に気を付け、当日は万全の体調で乗車できるようにしておきましょう。
高速バスでは慣れない環境に子どもが体調を壊してしまうことも考えられます。しかし、途中で具合が悪くなっても、よほどのことがない限りバスは途中停車できません。とくに前日はできるだけ早く布団へ入り、十分な睡眠をとりましょう。
バス酔い対策をする
子どもは大人に比べて車酔いしやすく、とくに乗り慣れないバスでは走行に伴う揺れや、独特のにおいなどが原因で気持ちが悪くなってしまうことがあります。
もしもの際に備え、ビニール袋や着替えを用意しておくと安心です。
また、乗車中は車酔いを誘発しやすい食べ物や飲み物の接種は控えましょう。とくに柑橘類は胃液の分泌を誘発し、車酔いしやすくなってしまいます。
そのため、オレンジジュースなどは避けておきたい飲み物です。刺激が少なく、冷たいミネラルウォーターやスポーツドリンク、麦茶などが適しています。酔い止めの薬やガム、キャンディーなども用意しておきましょう。
菓子・飲み物に注意する
車内ではお菓子の食べ過ぎや飲み物の飲みすぎに注意しましょう。トイレが近くなったり、お腹が痛くなったりします。長時間の移動でついお菓子に手が伸びやすくなってしまいますが、適度な量に抑えるよう注意が必要です。
また、子どもはお菓子やジュースをこぼしてしまうこともあります。お菓子は個包装を、飲み物はストロー付きを選ぶとこぼしにくいでしょう。
子どもが飽きたときの対策をしておく
高速バスは長時間の乗車となるため、途中で子どもが飽きてしまう可能性があります。そこで気分転換できるおもちゃや絵本をいくつか持っていくことをおすすめします。ポイントは周囲へ迷惑とならない、音が出ないタイプを選ぶことです。
スマホなどのゲームで遊ばせる場合は音や光に注意しましょう。また、走行中の車内でずっと下を向いていると気分が悪くなることもあるため、子どもの目線には注意してあげてください。
【赤ちゃんと乗車】夜行・高速バスを選ぶポイント
赤ちゃんや子どもと高速バスに乗車するなら、できるだけゆったり座れるシートの便を選ぶのがおすすめです。
4列ゆったりシートならお世話がしやすく、前後の間隔も広いため、周りの目をあまり気にすることなくゆっくり過ごせるでしょう。
しかし、高速バスにはさまざまな種類があり、どうやってゆったりシートの便を選んだら良いか分からない方も多いかもしれません。
バスブックマークでは、バス会社を横断して細かい条件を指定して選ぶことができます。バスブックマークを利用し、赤ちゃんや子どもと出かけやすいバスを見つけましょう。
まとめ
高速バスはベビーカーを持参し、赤ちゃんを連れた状態でも多くの場合は乗車できます。ただし便によっては乗れないこともあり、とくに夜行バスは赤ちゃんと乗車するのは不可とされているケースが多くみられます。
赤ちゃんや子どもと高速バスに乗る場合、ある程度準備しておくとスムーズに乗車でき、乗車中も快適に過ごせます。予約の際はバスブックマークを活用し、ぴったりな便を見つけましょう。