旅行中の交通費を節約したい!効果的な節約術

旅行は楽しい反面、費用が高額になりやすいのが難点です。家族で行くとなれば、さらに大きな負担になります。費用を削減するには、宿泊施設のランクを下げたり、食費を節約したり、いくつかのアクティビティをあきらめたりすることになるでしょう。 交通費を節約するのも、旅行にかかる費用を削減する方法のひとつです。どれくらいの費用がかかり、どのような節約術があるのか紹介します。


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旅行中にかかる交通費はどのくらい?

旅行中の交通費は意外と高額です。移動距離が長かったり、宿泊日数が短かったりすると、総費用の半分以上を占める場合もあります。どれくらい高額なのか見てみましょう。

東京観光中にかかる交通費

まずは東京に行った場合です。大阪から行くと、片道で大人ひとりにつき、以下の費用がかかります。

交通機関 運賃 所要時間
新幹線

(のぞみ)

自由席 13,870円 2時間半前後
指定席 14,720円

(繁忙期は200円増し、閑散期は200円引き)

グリーン車 19,590円
飛行機(JAL)

(羽田‐伊丹)

普通席 8,250円~26,650円 1時間前後
飛行機(Peach)

(成田‐関空)

バリュー 5,930~23,630円 1時間35分
高速バス 昼行便 約4,500円 9時間半

ちなみに、名古屋から行った場合は、以下のとおりです。

交通機関 運賃 所要時間
新幹線

(のぞみ)

自由席 10,560円 1時間35分前後
指定席 11,300円

(繁忙期は200円増し、閑散期は200円引き)

グリーン車 14,960円
飛行機(JAL)

(羽田‐中部)

普通席 8,030円~21,430円 1時間前後
高速バス 昼行便 2,000~4,190円 5時間20分~6時間40分
夜行便 2,000~4,000円 6~7時間

こうして見ると、所要時間が短くなるほど運賃も高くなるのが分かるでしょう。飛行機の運賃は、需要に応じて販売価格を変動させる「レベニューマネジメント」が導入されており、購入するタイミングによっては、新幹線よりお得になる場合があります。

高速バスは格安ですが、所要時間が長いところが悩ましいでしょう。

ひとつ気をつけたいのは、交通機関によって到着場所が異なり、目的地へ移動するには別途交通費が必要になる点です。

新幹線は東京であれば東京駅と品川駅、大阪であれば新大阪駅と決まっています。一方、飛行機は航空会社によってまちまちです。

東京が羽田空港、大阪が伊丹空港であれば、中心部まで近いですが、成田空港と関西空港であれば、中心部まで長距離を移動しなければいけません。

高速バスも、バス会社によって経路や停留所が異なります。交通費を計算するときは、中心部まで移動する分も含めると、本当にお得な交通機関を見つけられるでしょう。

もちろん、現地に到着してからの交通費も忘れてはいけません。東京都内であれば、1日あたり1,000~2,000円が目安です。

京都観光中にかかる交通費

続いて、東京から京都に行った場合にかかる交通費について見てみましょう。

交通機関 運賃 所要時間
新幹線

(のぞみ)

自由席 13,320円 2時間10分前後
指定席 14,170円

(繁忙期は200円増し、閑散期は200円引き)

グリーン車 19,040円
飛行機(JAL)

(羽田‐伊丹)

普通席 8,250円~26,650円

+京都までの交通費

1時間前後
飛行機(Peach)

(成田‐関空)

バリュー 5,930~23,630円

+京都までの交通費

1時間35分
高速バス 昼行便 約4,500円 約7時間
夜行便 2,100~8,200円 8時間半~9時間

京都には空港がありません。最寄りの空港は、大阪府にある伊丹空港か関西空港になります。当然、京都まで行くには別途交通費が必要です。

伊丹空港から移動する場合、鉄道を利用すると何度も乗り換えなければいけないので、あまり現実的ではありません。リムジンバスを使えば、直通で京都駅まで行けます。運賃は1,340円で、所要時間は約50分です。

関西空港から移動する場合も、鉄道では何度も乗り換えなければいけません。リムジンバスを使えば、直通で京都駅まで行けます。運賃は2,600円で、所要時間は1時間30分前後です。

いずれにしても、交通費が高額であることは変わりません。

旅行の交通費を抑えるための方法

では、宿泊費や食費、アクティビティにかける費用を我慢せず、旅行の交通費を抑えるには、どのような方法があるのでしょうか。

レンタカーを利用する

地方や離島など、公共交通機関があまり発達していないところへ旅行するなら、レンタカーを利用するのがおすすめです。

たとえ公共交通機関が走っていたとしても本数が少なく、目的の便に乗るまで待ち時間が発生します。どんなに時間があっても、回れる観光地は限られてしまうでしょう。

タクシーを使う方法もありますが、運転手がいる分だけ割高になってしまいます。移動中はもちろん、待機中の料金も支払わなければいけません。

レンタカーであれば、自分で運転する代わりに、車両代+ガソリン代で済みます。時間の制約も受けませんから、自由に行きたいところへ行けるでしょう。車種によっては、24時間借りても10,000円以内に収まる場合もあります。

旅行会社のレンタカー付きフリープランを利用すると、単独でレンタカーを借りるよりも、さらにお得です。

LCCを利用する

飛行機で移動する場合は、LCCを利用すると交通費を抑えられます。JALやANAのようなFSCでも、早期の予約で運賃は格安になりますが、LCCは直前まで格安になる可能性が高いのが強みです。

繁忙期以外では月曜日から木曜日にかけて格安になる傾向があり、不定期でセールやキャンペーンも開催しています。過去には成田‐新千歳間が2,000円以下で販売されたほどです。

ただし、大きな荷物の持ち込みは有料だったり、キャンセルできないプランがあったりするなどの制約があります。家族での移動たったり、予定が変更になりやすかったりするときは、かえって割高にならないか事前に確認しましょう。

高速バス・夜行バスを利用する

先ほどの表を見ても分かるとおり、高速バスや夜行バスは、どの交通機関よりも格安です。東京‐大阪間でも、10,000円かからずに移動できます。夜行バスであれば、2,000円台での移動が可能です。特に閑散期の平日を選ぶと、破格の運賃で移動できる場合があります。

一方で、高速バスや夜行バスは、所要時間が長いのが難点です。東京‐大阪間は、飛行機なら最短で1時間、新幹線でも2時間半ですが、高速バスや夜行バスは8時間半以上かかります。約500kmを移動するのですから仕方ありません。

ただし、夜行バスで移動すれば、交通費を節約できるだけでなく、宿泊費も節約できます。夜行バスは、夜10時台か11時台に出発し、朝の6時台か7時台に到着するのが一般的です。バスの中で睡眠を取れば、到着後すぐに行動できます。往復で利用すれば、2泊分の宿泊費を節約できるでしょう。

バスの中で眠るのは大変そうなイメージがありますが、最近では列数を少なくしたり、前後の座席の間隔を広くしたりするなどして、余裕を持たせているバスが増えています。女性であれば、女性専用のバスを選ぶと安心して眠れるでしょう。

LCCのセールやキャンペーンを逃してしまったり、LCCが運航されていないエリアに旅行したりするなら、夜行バスで交通費を節約できます。

交通費を安く済ますなら高速バス・夜行バス!

東京‐大阪間のように、ひとつの区間で複数のバス会社が競合していると、どの便が安いのかひとつずつ確認するのは面倒です。

バスブックマークなら、該当する便を一覧で表示できるので、どれが最も安いか一目で分かります。さらに、3列シートや女性専用、ゆったり(のびのび)といった条件で絞り込むことも可能です。そのまま予約もできます。

交通費を安く済ませたいときは、ぜひご利用ください。

まとめ

交通費を節約したいときは、高速バスや夜行バスの利用がおすすめです。運賃が安いだけでなく、目的地の近くに到着する便が多いですから、余分な交通費はかかりません。所要時間はかかりますが、夜行バスで移動中に睡眠を取れば、宿泊費も節約できます。