夜行バスの4列シートはきついと言われている理由!快適に乗車する方法

4列シートの夜行バスはコストパフォーマンスに優れた移動手段ですが、きついという話も耳にするでしょう。初めて夜行バスに乗るなら、どんな点がきついのか気になるところです。 今回は、4列シートの夜行バスのどのようなところがきついのか、快適に乗るための工夫とあわせて解説していきます。


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夜行バスの4列シートがきついといわれている理由

4列シートの夜行バスがどのようなものなのかイメージした上で、きついといわれている理由について見ていきましょう。

4列シートの特徴

夜行バスは新幹線や飛行機と比べて運賃がかなりリーズナブルなのが特徴です。そして、4列シートは夜行バスの中でも特に安く、2列シートと比べれば半額以下の運賃で利用できます。格安で旅行できるということで、収入が少ない学生などには人気が高いです。

しかし、良いことばかりではありません。1人で4列シートの夜行バスに乗車すれば、隣には知らない人が乗ることになります。

乗客の多くは快適さよりも安さを重視しており、あくまで移動手段という捉え方です。

4列シートがきつい理由

4列シートの夜行バスに乗っていて多くの人がきついと感じるのは、座席が狭いためです。横にシートを4列並べることで、どうしても座席の幅が狭くなってしまいます。できるだけ多くの人が乗車できるようにするため、前後の間隔も狭めになっている車両も多いです。

座席の幅が狭いと座ったときに窮屈に感じられますが、隣の人との距離も近くなります。自然と気を遣ってしまうでしょう。プライバシーが十分に確保されず、気になってしまう人も多いです。

また、夜行バスは夜に出発して翌朝早くに目的地に到着するものが多く、乗車中に乗客が就寝することを前提にしています。しかし、4列シートだと狭いため眠りにくいと感じる人が多いです。足元が狭くリラックスできないため、眠っても疲れが取れにくいでしょう。

ずっと同じ体勢になってしまうのがきついと感じる人も多いです。狭い4列シートだと、あまり身体を動かすことができません。長時間同じ体勢を続けることで腰痛になってしまうこともあります。

長時間乗車していると、その間にトイレに行きたくなることもあるでしょう。4列シートでもトイレが設置されている車両は多いです。しかし、窓際の座席だとトイレに立つときに、隣の人に声をかけて、通してもらわなければなりません。そのため、トイレに行きにくいと感じる人も多いです。

4列シートで快適に乗るための工夫

4列シートはたしかにきつい面が多いですが、工夫次第で快適に乗車できることもあります。では、どのような工夫をすれば良いのか見ていきましょう。

快適グッズを用意

あらかじめ快適グッズを用意しておくことで、窮屈な4列シートの夜行バスでも快適に乗ることができます。

たとえば、耳栓やネックピロー、アイマスク、イヤホンなどを持って行くと良いでしょう。

耳栓を付ければ、周囲の音を遮断できます。就寝の際は、アイマスクをつけることで遮光ができるのでぐっすり眠れます。さらにネックピローがあれば、首周りの疲労も抑えられるでしょう。

また、ブランケットやクッションなどもあれば、寒さを防いだり、長時間同じ姿勢をとることによる痛みを軽減したりすることができます。

そのほか、むくみ防止の靴下や替えの使い捨てマスク、使い捨て歯磨き粉なども持って行くと便利です。飲食物なども少し用意しておきましょう。ただしニオイが気になるようなものは避けた方が無難です。

靴をスリッパに履き替える

旅行などに行くときには、しっかりとした靴を履いていく人が多いでしょう。ただ、バスの中で靴を履いていると、足元が疲れやすくなります。

そのため、乗車中はスリッパに履き替えるのがおすすめです。それだけでも体感的な疲労度がかなり変わります。

リクライニングを有効活用

4列シートでもリクライニングはほとんどの車両で利用可能です。背もたれを少し倒すだけでも疲労が抑えられるので有効に活用してみましょう。

ただし、リクライニングを利用する際は後ろの人に声をかけてからするようにしましょう。

イヤホンで音楽を楽しむ

オーディオプレーヤーとイヤホンを持参して、音楽を聴くことでプライベートな空間を作ることができます。

音楽に没頭していれば狭い4列シートでも、窮屈さを感じることなく過ごせるでしょう。眠れないときにはヒーリング効果のある音楽もおすすめです。

サービスエリアで下車

夜行バスはサービスエリアで何度か休憩を取るようになっています。このときに特にサービスエリアを使う用事がなくても、降りてみるのがおすすめです。

バスを降りて少し歩き回るなどして身体を動かすことでリラックスできます。簡単なストレッチなどをしてみるのも良いでしょう。それだけでも疲労がかなり和らげられます。

4列シートがきつい場合はほかのシートを選択しよう

夜行バスに快適に乗車するためのグッズを揃えたり工夫を凝らしたりしてもなおきついと感じる人もいるでしょう。

そのような場合には、4列シートではなく、ほかの種類のシートのバスを選ぶのがおすすめです。たとえば次のような種類のシートがあります。

4列ゆったりシート

同じ4列シートでもゆったりシートというのがあります。通常の4列シートとの主な違いは、前後の座席との間隔です。縦の座席数を少なめにすることで、前後の間隔を広めに取っています。

そのため、通常の4列シートほどきつくはありません。足元がゆったりしていて快適に乗車できるでしょう。フットレストが付いている車両もあります。

3列独立シート

3列独立シートは1つずつ独立した座席が横に3つ並んでいるのが特徴です。4列シートと違って、隣の座席とくっついていないため、ほかの乗客との距離があります。プライバシーを保ちやすく、あまり気を遣わないで済むのが魅力です。物理的にも心理的にもきついと感じることはほぼないでしょう。

また、車両によっては仕切りカーテンが付いていることもあり、カーテンを閉めれば個室に近い状態になります。

就寝時にはほかの乗客の視線などを気にすることなく、ぐっすり眠れるでしょう。女性の場合には、下車前にメイク直しなどをするときにも便利です。

3列 (2+1)シート

同じ3列シートでも片側に2列一緒になっていて、もう片側が1列で独立しているタイプのものもあります。独立している方のシートはひとりで乗車する人におすすめです。3列独立シートと同じようにゆったりしていてプライバシーを確保しやすいです。

2列一緒になっている方の座席は、恋人同士などで乗車するのにちょうど良いでしょう。親子や仲の良い友人同士などで利用するケースも多いです。さまざまな用途に適しています。

女性専用車両

シートの列数とは別に女性専用車両というのもあります。女性専用車両なら乗客はすべて女性であるため、ひとりで乗車することに不安を感じている女性におすすめです。化粧直し用のミラーやイオン美顔器など女性向けの設備が整えられている車両も多く、快適に乗車できるでしょう。

また、車両そのものが女性専用でなくても、一部のエリアのみ女性専用になっている車両もあります。たとえば、後ろの方の座席のみ女性専用というような具合です。それ以外の座席には男性も乗車しますが、隣に見知らぬ男性が座ることがないということで、安心して乗車できるでしょう。

バスブックマークなら今回紹介したシートを利用できるバスのシートを予約することができます。安さ重視や快適さ重視など目的に合わせてシートを選ぶことが可能です。夜行バスを予約するなら、ぜひバスブックマークを利用してみてください。

まとめ

4列シートの夜行バスはリーズナブルな運賃が魅力的なものの、乗車中はきついと感じられる面も多いです。ただし、乗車の際に快適グッズを用意したり、靴をスリッパに履き替えたりするなど工夫を凝らせば、夜行バスのきつさは和らぎます。

また、4列以外にもさまざまなシートがあるので、きついと感じる人はほかのシートも検討してみるのもおすすめです。