夜行バスでは腰痛対策が大切!快適に夜行バスで過ごす方法

夜行バスに乗ると、長時間同じ姿勢で座り続けるため、腰痛がつらいと感じる人は多いです。長時間座って過ごすと腰に負担がかかるため、少し工夫をしましょう。 今回は夜行バスで腰痛が起きるメカニズムや乗車時の対策について、詳しく紹介していきます。


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夜行バスでは腰痛になりやすい?!その理由は

夜行バスに乗ったときに腰痛になりやすいのは、長時間同じ姿勢で座り続けることが原因です。

夜行バスは長距離を座ったまま移動できる、便利な交通機関です。座っているだけなら、疲れは少ないと考える人は多いでしょう。

しかし、上半身の重みがすべて腰にかかるため、座る姿勢は決して楽ではありません。座面に押しつけられてお尻が痛むように、腰にも大きな負担がかかっていて、痛みが出やすい傾向があります。

またリクライニング時の座り方によってはお尻が前方にずれ、椅子との間に空間ができて腰への負担が増大するため、注意が必要です。

夜行バスでの腰痛対策

それでは、夜行バスに乗車する際の腰痛対策を紹介していきましょう。

夜行バスの構造上、腰に負担がかかりやすくなってしまう。できるだけ腰に負担をかけず、快適に過ごせるよう、次の工夫を試してみてください。

休憩時に体を動かす

夜行バスに長時間乗車していると腰の負担が蓄積するため、バスの休憩を利用して、積極的に体を動かすと良いでしょう。負担がリセットされて、痛みをやわらげる効果が期待できます。

路線によって違いはあるものの、夜行バスでは2~3時間に1回はサービスエリアに停車し、トイレ休憩を設けています。その際に車内にとどまるのではなく、降車して軽く体を動かしましょう。

バスのまわりを歩く、腰や腕を伸ばして深呼吸をするだけでも負担が軽減します。

休憩時に体を動かし、同じ姿勢を長時間とり続けるのを防ぐことは、エコノミー症候群の予防にも効果的です。

夜行バスでエコノミー症候群が起きるメカニズムや予防対策については、以下の記事で詳しく紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。

→エコノミー症候群の記事へのリンク

座ったまま行うストレッチ

長時間乗車で凝り固まった腰まわりの筋肉をほぐすために、ストレッチをするのもおすすめです。広いスペースは必要なく、バスの座席に座ったままでもできるストレッチを活用しましょう。

筋肉の凝りがほぐれるだけでなく、血流が促進して、老廃物や疲労物質の排出が促進します。まわりに迷惑をかけることもないので、ぜひ試してみてください。

■お尻のストレッチ

1. 右足を上にして脚を組む
2. 背筋を伸ばしたまま、右膝を抱えて上半身に引きつける
3. お尻の筋肉が伸びたのを感じたら、ゆっくり戻す
4. 脚を左に組み替えて、同様にお尻の筋肉を伸ばす

長時間座っていることで圧迫されて、お尻の筋肉が凝り固まるのも、腰痛を引き起こす原因のひとつです。ストレッチにあわせて、次のマッサージでしっかり筋肉をほぐしましょう。

■お尻の筋肉マッサージ

1. 両手でお尻の両側を持つ
2. 大きく、円を描くように揉みほぐす

ストレッチやマッサージは座り疲れたとき、腰が痛いと感じたときに、気軽に取り組んでみてください。

リクライニングを倒す

シートの背もたれを倒して、リクライニングを賢く活用することも腰痛対策に欠かせません。

リクライニングはなるべく始発駅で乗車し、早めに少し倒して使うことをおすすめします。リクライニングは乗客同士のトラブルになりやすいため、途中から乗車した場合やもう少し背もたれを倒したいときは、後ろの乗客に一声かけてから操作しましょう。

乗車時の工夫

リクライニングが倒せない場合には、座っていてもできるだけ腰に負担がかからない工夫をする必要があります。

私たちの体の背骨は、頭の重みを分散させてさせるために腰から首にかけて緩やかなS字カーブを描いています。ですがバスの座面は平坦なので、背骨のカーブが歪んで負担が増大します。

特に腰と座席の間に隙間があると負荷がかかるため、上着やタオルなどをクッション代わりに使って、隙間を埋めると良いでしょう。背中のS字カーブが保ちやすくなり、腰の痛みをやわらげることができます。

隙間を埋めることで姿勢が安定すると座り心地が良くなり、寝るときの安心感も高まります。お尻が痛くなるのも防げるので、ぜひ試してみてください。

スマホ・読書時の視点は高めに

夜行バスに乗車しているときに腰が痛む人は、スマホをみるとき、読書をするときの姿勢を見直すことをおすすめします。

バスに乗車中にスマホをみるときは、どうしてもうつむきがちです。頭を支えるために首に負荷がかかるだけでなく、背骨のカーブが歪み、腰にも負担がかかっています。

体にかかる負担を減らすために、視点を少し高めにして見ることを心掛けましょう。テーブルが出せるシートの場合は自分の膝の上ではなく、テーブルにスマホを置いて見てください。

腰痛対策になるおすすめグッズ

夜行バスに乗車する際の腰痛対策に活用できる、便利なグッズを紹介していきましょう。

夜行バスは一般的な路線バスと違って長時間乗車するため、腰にかかる負担が増大します。便利なグッズも活用して、少しでも負担を減らして腰痛を防ぎましょう。

腰枕・クッション

夜行バスでの腰痛対策にあれば良いと評価が高いのは、旅行用の腰枕やクッションです。座席や背もたれと体の間にできる隙間を埋めて、負担をやわらげましょう。

家庭用ではなく、旅行用の腰枕やクッションの大半は、空気を入れて膨らませて使うのが一般的です。使わないときはコンパクトにたたんでおけるので、荷物に加えても邪魔になりません。

クッション自体にポンプが付いていて簡単に膨らませる商品もあるので、持ち運びに便利です。。ただし空気をパンパンに詰めると反発性が高くなり、フィット感が失われるため、適度に空気を減らして使ってください。

腰枕やクッションは腰の痛みをやわらげるほか、夜行バス乗車中の体の疲れを軽減するのにも効果的です。

タオル・衣類

市販の腰枕やクッションをわざわざ購入しなくても、タオルや衣類を代用して座席の隙間を埋めることも可能です。旅行用として荷物に加えたタオルやバスタオル、夜行バスに乗車するときに身につけていた上着やストール、マフラーといった衣類を有効活用しましょう。

旅行のために当たり前に持ち物に入れているタオルや衣類を活用すれば、便利グッズを購入する費用を節約でき、荷物が必要以上に増えないため、おすすめです。

タオルや衣類を代用する際のポイントは、丸めてボリュームを出すことです。そのまま座席に敷いてもボリューム不足で良い効果は得られません。布地をしっかり丸めてフィット感を向上させましょう。

ある程度硬くしてから使うほうが長時間使ってもへたれず、体の負担を軽くできます。

ビーズクッション

体へのフィット感を重視するなら、ビーズクッションを夜行バスに乗車する際に活用するのも選択肢のひとつです。少しかさばるものの、旅行用のコンパクトな商品も市販されているので探してみてください。

小さなビーズを詰めたクッションは、柔軟性、クッション性ともに良好です。空気を入れる腰枕のような強い反発性はなく、しなやかに受け止めて隙間が埋まるため、バスの振動で姿勢が動いても快適な乗り心地をキープできます。

ビーズクッションは好きなように形を変えることもできるため、眠りたいときは背もたれとの間に挟んで、首枕代わりに使っても良いでしょう。姿勢を変えて窓や壁に寄りかかりたいときにも重宝します。

100均ショップなどにもビーズクッションの取り扱いがあるので、腰痛持ちの人におすすめです。

まとめ

夜行バスは便利ですが、腰痛になりやすいのがネックです。腰の痛みが出るメカニズムを理解して、乗車前から対策を立てておきましょう。

便利な腰痛対策グッズなども活用して、少しでも快適に夜行バスを利用してください。