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夜行バスの休憩回数と休憩時間はどれくらい?
深夜の高速道路を走る夜行バス。寝ている間に目的地に到着するとはいえ、途中でトイレに行きたくなったり、気分転換に外に出たくなったりすることもありますよね。
ここでは、夜行バスではどれくらいの頻度で休憩が設けられているのか見ていきましょう。
休憩回数は2~3時間に1回
厚生労働省が定めたルールでは、2時間の運行ごとに10分以上の休憩が推奨されています。
つまり、走行時間が6時間程度の場合、3回程度の休憩が設けられることになっているのです。
休憩なしで早く目的地に到着してほしい人もいるかもしれませんが、運転手を休ませる目的のために設定されたルールですので、必ず守らなければなりません。
休憩は大きな駐車場のあるサービスエリアで行われます。休憩時はバスの外に出ることも可能ですが、場所によっては外に出られない場合もあります。その際は、停車のみの休憩となりますので、事前のアナウンスをしっかり確認しておきましょう。
また、寝ているお客様に配慮して、休憩のアナウンスが入らないことも珍しくありません。休憩時間を逃さないために、スマホのアラーム機能をバイブにして利用するのもおすすめです。
休憩時間は15~30分
1回の休憩時間は、およそ15~30分程度になります。これは、「旅客自動車運送事業運輸規則第21条」で4時間ごとに30分の休憩が定められているためです。
また、500kmを超える運行の場合は、1時間以上の休憩が必要(1回20分以上で分割可)なため、長距離を移動する場合は休憩時間が長く設定されているでしょう。
あらかじめ決められている休憩時間ですが、渋滞などの道路状況によっては、到着時間に間に合わせるために変更になる場合があります。
休憩時間が変更する場合は、事前にアナウンスがありますので、聞き逃さないように注意しましょう。
夜行バス休憩時のおすすめの過ごし方
バスの車内が快適だとはいっても、長時間同じ姿勢で座ったままでは疲れてしまいますよね。ここでは、夜行バスでの休憩時間におすすめの過ごし方をご紹介します。
トイレに行く
トイレがついていないバスの場合は、休憩時にトイレに行っておくことをおすすめします。
なぜなら、高速道路を走行中は途中で停まれないため、走行中にトイレに行きたくなっても、次の休憩地点まで我慢しなければならないからです。
また、出発前に洗顔や歯磨きができなかった人は、休憩時間を利用して済ませておくと、すっきりした気分で就寝できますよ。
ただし、トランクに預けた荷物は休憩時間に取り出せないため、手荷物の中にタオルや歯ブラシを入れておきましょう。
飲み物や軽食を買う
バスの車内は乾燥しやすいので、こまめな水分補給が必要です。休憩時間を利用して、水分補給のための飲み物を補充しましょう。
深夜のサービスエリアは、ほとんどのお店が閉まっていますが、自動販売機で飲み物や軽食を購入できます。
また、サービスエリアによっては24時間営業しているところもありますので、事前にインターネットで調べておけば、ご当地ならではのお土産をゲットできるかもしれませんよ。
外に出てストレッチ
どんなに座り心地のいいシートでも、長時間座りっぱなしでは肩こりや頭痛の原因になりかねません。
トイレや飲み物を購入する用事がなくても、適度に外に出てストレッチをしてみましょう。ストレッチの方法がわからなくても、肩や腕を回して体を動かすだけで十分効果があります。
外の空気を吸うと気持ちもすっきりしますので、体に無理のない範囲で試してみてください。
休憩時間にバスに乗り遅れた!そんなときは?
「トイレや売店が混んでいて集合時間に遅れてしまった!」
「自分の乗っていたバスが分からなくなってしまった!」
上記のような理由でバスに乗り遅れてしまい、サービスエリアにひとり残されてしまう場合があります。
もし、休憩時間にバスに乗り遅れてしまった場合、どのように対処したらいいのでしょうか。
乗り遅れたらどうなるの?
まず、バスに乗り遅れたことがわかったら、すぐにバス会社の営業所か予約センターに連絡を入れましょう。もし、バスの中に同乗者がいる場合は、その方に連絡をして運転手さんに伝えてもらってください。
残念ながら、どのような理由でも乗り遅れてしまった場合は自己責任となり、目的地まで実費で行かなければならなくなってしまいます。
目的地までの行き方は、バス会社から説明してもらえる場合もありますが、十分に説明してもらえない場合は、自力で調べるしかありません。
移動手段はタクシーを呼ぶか、友達か家族に迎えに来てもらうことになりますが、深夜のため、すぐに行動できない可能性もあるでしょう。
ただし、バスの運転手さんも出発前に乗り遅れた人がいないか十分に確認してから出発するため、サービスエリアに取り残されてしまう可能性は非常に低いといえます。
バス会社によっては、外に出るお客様にカードを渡し、そのカードがすべて戻ってきてから出発する対策をとっているところもあるほどです。
なぜなら、夜行バスはサービスエリアを出発してしまうと後ろに戻れなくなってしまうため、乗り遅れたお客様を再びバスに乗せることができなくなるからです。
そのため、外に出たお客様がすべて戻るまでバスは出発できずに待つことになり、運行スケジュールに遅れが生じてしまいます。
大幅に出発が遅れてしまうと、到着時間も遅くなってしまうため、ほかのお客様にも影響が出てしまうでしょう。
乗り遅れないために
このような事態を防ぐために、バスの外に出る際は乗り遅れないための対策が必要になります。
まずひとつ目は、どの休憩地点で何をするか、あらかじめ計画を立てておくことです。
・トイレに行く休憩
・飲み物を購入する休憩
・着替えやメイクをする休憩
このように、だいたいの予定と時間を決めておくと、短い休憩時間でもあわてずに行動できます。
ふたつ目は、バスを降りる際は、バスの車体や色、バス会社の名前などを覚えておきましょう。サービスエリア内には同じようなバスが何台も停まっているため、自分の乗っていたバスを覚えておかないと迷子になってしまう恐れがあるからです。
さらに、自分の乗っていたバスが駐車場のどの辺りに停車しているのかも確認しておくと、トイレや売店から戻ってくる際も迷わずにバスを見つけられますよ。
3つ目は、バスの外に出る際はスマホや現金などの貴重品を持ち歩くことです。時間に余裕があったとしても、思わぬトラブルで時間までにバスに戻れなくなってしまう場合があります。
その際に落ち着いて行動できるように、最低限必要な荷物を持っておきましょう。
まとめ
夜行バスの休憩時間は、2~3時間に一度、10~15分ほど設けられています。休憩時間中はトイレに行ったり飲み物を買ったり、外に出て気分転換をしたりするなど、さまざまな過ごし方があります。
しかし、休憩時間にバスを降りる際は、自分の乗っていたバスを見失わないように車体の色やナンバーを覚えておくなどしておくと安心です。万が一、バスに乗り遅れてしまった場合は、バス会社の営業所や予約センターに連絡して対応してもらいましょう。
ぜひこの記事を参考にして、快適な夜行バスの旅を楽しんでください。