夜行バスのリクライニング問題・・・倒しづらいときの対処法!

夜行バスを利用する際にぜひ活用したいのが、シートのリクライニングです。ただし使用方法によってはトラブルの原因になることもあるため、マナーを守って使いましょう。 今回は夜行バスでのリクライニングの使い方や注意事項をご紹介していきます。


この記事は約6分で読み終わります。

夜行バスでのリクライニングシートの倒し方

最初に、夜行バスのリクライニングシートの使い方を詳しく解説していきましょう。

初めて夜行バスに乗るとき、リクライニングの使い方がわからず困ってしまう人は多いです。便利な機能なので、基本的な使い方やメリットを理解してぜひ活用してください。

リクライニングシートの倒し方

夜行バスのリクライニングシートは、ボタンやレバーによる操作が基本です。コツさえつかめば、簡単にシートを倒すことができて便利です。

ただし操作ボタンの位置は、バスやシートのタイプによっても異なるので注意しましょう。夜行バスにはオーソドックスな4列シートをはじめ、広々とした3列シート、プライバシーを確保しやすい2列シートと、さまざまなタイプがあります。

バスに乗車したら、まずリクライニングの使い方を確認しておくと良いでしょう。

夜行バスのシートをリクライニングするボタンやレバーは、次のような部位についているのが一般的です。

① ひじ掛け部分のシート内側
② ひじ掛けのアームレストの下部

シートによってはレッグレスト・リクライニングの2つのボタンが一緒についていることもあるため、少しだけ動かして試してみてください。

リクライニングシートを活用するメリット

夜行バスのリクライニング機能を活用するメリットは、なんといっても座り疲れを緩和できることでしょう。リクライニングを使えば、座席シートの背もたれを好きな角度に傾けることができます。

夜行バスは路線バスと違って長時間乗車するため、腰や背中に負担がかかります。シートを倒して楽な姿勢を保ち、快適な旅を楽しみましょう。リクライニングでシートを深く倒せば腰に負担がかかりにくく、腰の痛みを軽減する効果が期待できます。

またシートを倒すことで身体と頭をしっかり固定でき、揺れを感じにくくなるので、乗り物酔いを防ぐのにも効果的です。リラックスできる姿勢が維持できて、狭いバスのなかでも楽に眠りにつけます。ぜひ活用してください。

リクライニングシートを倒す際に気を付けておきたいマナー

夜行バスでシートをリクライニングするときの、一般的なマナーを紹介していきましょう。

シートの背もたれを倒すと、後ろの席の乗客にも影響を与えるので注意が必要です。バスでは長時間同じ乗客と過ごすので、お互いに気持ちよく過ごせるよう配慮してください。

リクライニングシートによるトラブルがある

リクライニングを利用する際にマナーを守る必要があるのは、シートを倒すことで乗客同士のトラブルに発展することがあるからです。

突然シートを倒したり、勢いよく座席を動かしたりすると、後ろの乗客がびっくりしてしまいます。眠っているところを起こされた、荷物に当たって不都合が生じたなど、乗客同士のトラブルにつながることがあるので、使い方にはくれぐれも注意を払いましょう。

またシートの背もたれを倒すと、当然、後ろの乗客のスペースが狭くなります。これはお互い様ではあるものの、自分のスペースが狭くなることを嫌う人がいるのは無視できません。

一声かけても断られてしまったというというケースは意外と多く、なかにはわざとシート前方に大きな荷物を置いて、背もたれを深く倒せないようにする人も。膝を立てたり、浅く腰を掛けて前の人がシートを倒せないように妨害したりする乗客もいるので要注意です。

バス会社でも迷惑な使い方に対して注意喚起をしているので、リクライニングを使う際はマナーを守って、トラブルに巻き込まれないよう配慮を心がけてください。

座席を倒す際の注意点やマナー

リクライニングでシートを倒す際は、後ろの乗客に気を使うのがマナーです。

夜行バスのシートに落ち着いたら、後ろの乗客や座席の様子を確認することから始めましょう。眠ってないか、ドリンクホルダーに飲み物があるかなどをチェックし、シートを倒す前に一声、「シートを倒してもいいですか?」と声をかけると丁寧です。

ただし、後ろの人が眠っている場合は、無理に起こす必要はありません。夜行バスでゆっくり眠って過ごしたい人もいるので、驚かせないように、ゆっくりとシートを倒しましょう。

後ろの席の方の飲み物がホルダーに入っている場合は、特に慎重にシートを倒す必要があります。

また、深く倒せるリクライニングシートでも、倒しすぎはNGです。後ろの乗客が出入りできる余裕を持たせて、圧迫感を与えない程度に倒すことをおすすめします。

座席を倒しづらいときの4つの対処法

夜行バスのリクライニングを倒しにくいときの対処法を紹介していきましょう。

シートを倒すときに一声かけたほうが良いとわかっていても、知らない人に声をかけたくないという方は多いでしょう。ストレスを減らしてリクライニングを活用する方法もあるので、ぜひ試してみてください。

1.一番後方の座席を座席指定する

後ろの乗客に気兼ねなくリクライニングを使いたい場合は、夜行バスの一番後ろの座席を指定することをおすすめします。シートを深く倒しても後ろに人がいないので、声をかける手間も、必要以上に気をつかう必要もありません。

遠慮なくシートを倒すことができるので、乗り物酔いをしやすい方、夜行バスでリラックスして過ごしたいという人にも向いています。

ただし座席指定を受け付けていないバス会社や便もあるので、事前に確認してください。一番後ろの席は数が少なく、同様の理由で指定する人は多いので、座席指定できるかどうかを確かめて早めの予約をおすすめします。

旅行までに余裕がある場合は、一番後方の座席が空いている日程で夜行バスを予約するのも選択肢のひとつです。

2.リクライニングしても圧迫感が少ないシートタイプを選ぶ

まわりの乗客を気にしてリクライニングがしにくい場合は、最初から圧迫感が少ないシートを選ぶという方法もあります。

座席をリクライニングしにくいという乗客は多く、最近はバス会社も工夫して、リクライニングしても後ろの乗客に迷惑をかけないよう工夫したシートが登場しています。
前後の座席の間を広くとった車内デザインや個室タイプもおすすめです。

夜行バスを選ぶ際は、ぜひシートタイプにも注目してください。

3.一斉リクライニングを実施しているバスを利用する

一斉リクライニングを実施している夜行バスを利用するのも、選択肢のひとつです。

一斉リクライニングとは、消灯時間になるとバス会社がアナウンスを流し、全乗客にシートを倒すように促すサービスです。全員の乗客がリクライニングを利用するので、不公平感がなく、無用なトラブルが起きる心配がありません。

わざわざ後ろの席の人に一声かける手間がいらないため、女性の1人旅にも良いですね。

フルリクライニングを推奨しているバス会社も多いので、夜行バスで身体を伸ばして快適に眠りたい方、リラックスして目的地まで旅をしたい人にもおすすめです。

4.あらかじめ全座席フルリクライニングになっているバスを利用する

シートを全開で倒したい人は、全座席フルリクライニング使用のバスを利用するのもおすすめです。

乗車前からすべての座席がフルフラットになっているため、後ろを気にせず身体を伸ばせるだけでなく、自分でシートを倒す手間もかかりません。シートを倒すのが苦手でも、気兼ねなく夜行バスを利用できるので、予約の際に探してみてください。

まとめ

夜行バスは乗車時間が長いので、少しでも快適に過ごせるよう工夫をする必要があります。そのためにも活用したいのが、シートのリクライニング機能です。リクライニングを使うときのマナーを守って、夜行バスの旅を楽しんでください。