夜行バスの乗り方は?予約から乗車までの流れと注意点を紹介

国内旅行をするときの交通手段として新幹線や飛行機などがありますが、夜行バスは運賃も安く、就寝中に移動できるため魅力的な交通手段です。初めて夜行バスに乗る人は、夜行バスの予約や乗車の仕方などわからないことがたくさんありますよね。この記事では、夜行バスの乗り方や利用する上での注意点について解説します。


この記事は約11分で読み終わります。

夜行バスの予約から乗車するまでの流れ


ここでは、夜行バスの予約から乗車までの流れを一通り紹介します。順を追って紹介しているので、一つひとつ必要なステップを確認しながらチェックしてみてください。

1.乗車したい夜行バスのプランを探す

夜行バスは、バス予約サイトを利用して予約することが一般的です。バス予約サイトでは、地域や日時、人数などを入力するフォームが設けられています。乗車地や降車地などの条件を指定してバスの便を検索できます。

条件を入力して、乗車したい夜行バスのプランを探しましょう。夜行バスのプランの探し方は以下のとおりです。

①出発地と目的地、出発日時を決める

道路の混雑状況によって到着時間に差があることも多いため、到着時刻に余裕があるプランを選びましょう。

②座席のタイプを選ぶ

最近の夜行バスでは、「4列シート」「3列独立シート」など豊富なタイプから選べます。自分に合ったプランを選択しましょう。

③こだわり条件でプランを絞る

「女性専用便」「トイレ付き」「乗務員2名運行」などのこだわり条件で、さらにプランを絞り込みましょう。

④窓側・通路側を選ぶ

自身の好みによって座席の位置を選びましょう。それぞれ、以下のようなメリットがあります。
【窓側】
・窓にもたれて寝ることができる
・窓の外の景色を見ることができる

【通路側】
・通路側に足を伸ばしやすい
・トイレなど、降車時に横の席の人が気にならない

2.予約~支払い

希望の内容に沿った必要事項をバス予約サイトに入力し終えたら予約しましょう。オンライン上での予約が難しいと感じた場合、電話で予約できるバス予約サイトもあるため確認しましょう。電話の予約は質問や確認をしながら希望のバスを予約したい方におすすめです。

バスの便を予約したら、クレジットカードやコンビニ振込、口座振替などの支払い方法から一つ選び、運賃の支払手続きをしましょう。支払いの手続きが完了した後に乗車チケットがオンライン上で発行されます。

3.集合~乗車

発行された乗車チケットに、乗車日時と集合場所が記載されています。主に集合場所はバスターミナルやバス停などが指定されます。乗車の前日には、乗車の日時と集合場所を再度確認し、乗り遅れることがないように、少し早めの時間に着くようにしましょう。

乗車の際、乗務員から乗車チケットを確認されるため、乗務員の指示に従って提示しましょう。バスの中に誘導されたら、乗車チケットに記載されている自分の座席番号を確認し、自分の座席に座りましょう。

夜行バスを利用する前に!5パターンの乗り方を知ろう

夜行バスには、支払い方法や予約方法によって乗り方が5パターンあります。初めてだと戸惑うことも多いため、予め乗り方をチェックして頭の中でシミュレーションしておきましょう。

今回紹介する乗り方は、以下のとおりです。

1.乗車券を印刷、またはWEB乗車券を表示する
2.窓口で受け取った乗車券を持参する
3.チケットレス乗車を利用する
4.受付システムによる自動乗車受付をする
5.車内で料金を支払う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.乗車券を印刷、またはWEB乗車券を表示する

インターネットから予約した場合、乗車券の発行はありません。そのため、乗車の際はスマートフォン上でWEB乗車券を提示するか、自身で印刷したものを提示する必要があります。

WEB乗車券は、インターネット回線の不調に備えてスクリーンショットで保存しておきましょう。また、スマートフォンの電池切れが不安な場合は、WEB乗車券を印刷しておくとより安心です。

2.窓口で受け取った乗車券を持参する

夜行バスの予約窓口や自動発券機などで乗車券を予約・購入した場合は、発行された乗車券を当日忘れずに持参しましょう。持参した乗車券は、乗車時に提示もしくは提出します。

WEB予約であっても、コンビニ決済の場合は乗車券が紙で発行されることが一般的です。コンビニ決済であってもチケットレスの場合には、領収書が必要になることもあります。そのため、念のため領収書も持参するようにしましょう。

3.チケットレス乗車を利用する

チケットレス乗車の場合、乗車券の提示が不要になることもあります。このケースでは、乗車時に氏名を伝えるだけで済むことがほとんどです。

ただし、場合によっては予約番号が必要になることもあるので、予め確認しておきましょう。予約確認メールの提示が求められることもあるため、すぐにメール画面を提示できるよう準備しておくのがおすすめです。

4.受付システムによる自動乗車受付をする

自動受付乗車では、乗車時に乗務員に乗車券や予約番号を提示する必要がありません。このパターンはVIPライナーなどに乗車するケースに多く見られます。ラウンジに受付システムが設置されているため、乗車前に受付を済ませましょう。

自動乗車受付では、受付システムの機械にQRコードをかざすことで乗車できます。もしくは電話番号や氏名の入力でも乗車受付が完了します。

中には、ラウンジではなくバスの乗車口にQRコードの読み取り口が設置されているケースも多いため、QRコードの読み取り機械を探して受付を済ませましょう。

5.車内で料金を支払う

車内で料金を支払うパターンは、自由席(座席定員制)のバスに多く見られます。指定席のバスだと事前予約と入金が必要なバス運行会社が主流ですが、「当日すぐに乗りたい」という場合に便利なのが、自由席(座席定員制)のバスです。

車内で料金を支払うパターンは、事前の予約が必要ありません。当日、空席があれば、その場で料金を支払って乗車できます。

【乗車前の準備】初めて夜行バスを利用する上での注意点

ここでは、乗車前に確認しておきたい注意点を以下の4つのポイントに絞って紹介します。

・持ち物を確認しておく
・乗り場を事前に確認しておく
・割引制度を使う場合は証明書を忘れずに
・寝る準備を万端に

持ち物を確認しておく

夜行バスに乗る前には、持ち物の確認が重要です。忘れ物をしてしまうと、取りに戻ることはできないため、車内で快適に過ごせない場合もあります。乗車前にしっかりとチェックしておきましょう。

モバイルバッテリー

スマートフォンで乗車券を提示する場合、スマートフォンが使えないと乗車できません。電池切れにならないよう、モバイルバッテリーや充電器を必ず持参するようにしましょう。

安眠グッズ

長時間同じ姿勢で過ごす夜行バスは、疲れがたまりやすいもの。なるべく快適に過ごすためにも、安眠グッズは欠かせません。おすすめの安眠グッズは以下のとおりです。

■ネックピロー
ネックピローがあると、座ったままでも首や肩に負担がかかりにくく、眠りやすいです。肩こりの軽減にも役立ちます。

■耳栓
耳栓は周囲の物音や話し声をシャットアウトしてくれます。ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンなら、お気に入りの音楽を流してリラックスすることも可能です。

■アイマスク
周囲の光が気になる場合も多いため、持参は必須です。わずかな光も遮断してくれるので、目的地に着くまでの安眠をサポートしてくれます。

■シート用クッション
長時間座っているとお尻が痛くなることがあります。シート用クッションがあればお尻にかかる負担が軽減されるため、移動中も楽に過ごせるでしょう。

軽食や飲み物

水やお茶、サンドイッチなどの軽食があると小腹が空いたときに便利です。ただし、人によっては食べ物のにおいで酔ってしまうため、においのあるものは避けましょう。

また、コーヒーや緑茶、アルコールなどの利尿作用のある飲み物にも注意が必要です。トイレ付きのバスでなければ、停留所まで我慢することになったり、睡眠の質に影響を及ぼしたりします。

あると便利なその他のグッズ

ほかにも、以下のものがあると便利です。

・T字カミソリや電動シェーバー
・メイク落としシート
・スキンケアグッズ
・歯ブラシ(シートタイプもおすすめ)
・ひざ掛けや上着

トイレ休憩の際にサッとケアできるスキンケアアイテムがあると便利です。

車内の空調の状況によっては季節問わず肌寒く感じる場合があります。バスのプランによってはブランケットの貸し出しがありますが、事前に上着やひざ掛けを用意しておくと安心です。また、使い捨てスリッパや歯ブラシなどのアメニティが付いているプランもあります。

事前にバスのプランを確認して、必要なものをチェックしましょう。

おすすめの便利グッズについては、以下の記事でも紹介しています。
「夜行バスの旅を快適にしてくれる16個の便利グッズと裏ワザを紹介!」

万が一乗車券を忘れたら

乗車券を忘れてしまった場合、再度購入する必要があります。後日乗車券を窓口などに持参すると払い戻しが受けられる場合もあるため、再度購入する場合はその旨を伝えるようにしましょう。

払い戻しは郵送でも可能なケースがほとんどです。

乗車券を忘れた際の対応についてはバス会社によっても異なるため、公式サイトを確認しましょう。

乗り場を事前に確認しておく

乗車場所を事前に確認し、当日迷わないようにすることも大切です。バスターミナル以外に発着場所がある場合、乗り場がわからなくなることがあるので特に注意が必要です。バス乗り場は、予約したサイトの案内ページなどで確認できます。

乗車当日は、時間に余裕をもって集合場所へ向かいましょう。バスの行き先表示をしっかり確認して、うっかり異なるバスに乗ることがないよう注意しましょう。

また、万が一バスに乗り遅れると乗車券が無効になってしまいます。バスは定刻になると発車するため、必ず時間に余裕をもって乗り場で待機しておくようにしましょう。

割引制度を使う場合は証明書を忘れずに

バス会社によって、学割やシニア割、障害者割などの割引制度が利用できることもあります。安く旅行を楽しみたい方にとって嬉しい制度です。こうした割引制度を利用する際には、証明書の提示を求められることがあります。

証明書は主に学生証や障害者手帳などを持参して行きましょう。シニア割の場合には、運転免許証やマイナンバーカードなど、年齢を証明できるものであれば問題ありません。

もし証明書を忘れて提示できなかった場合には、割引制度が適用されず通常料金になってしまうことがあるため注意しましょう。

寝る準備を万端に

夜行バスは夜に出発し深夜に走行するため、乗車中に乗客が就寝することを前提にして消灯時間が設けられています。そのため、ホテルなどの宿泊施設に泊まる予定がなくても、夜にバス車内で就寝する際に必要な道具を持参していきましょう。

たとえば、歯ブラシやアイマスク、女性の場合化粧品や化粧落としシートなども必要でしょう。

【乗車中】初めて夜行バスを利用する上での注意点

夜行バスの旅行に慣れていないと乗車中や到着後などに戸惑ってしまうような場面も多いです。初めて夜行バスに乗る人は楽しく旅行をするために注意すべき点を確認しましょう。

到着時のスケジュールを考えておく

夜行バスが目的地に到着するのは基本的には早朝です。観光施設などはまだ開いていない時間帯のため、早朝の時間をどこで過ごすかを決めておきましょう。

たとえば、マンガ喫茶は24時間営業で飲食も可能なため、早朝の2,3時間程度の時間を過ごすのに最適です。

また、夜行バスではお風呂に入ることができないため、スーパー銭湯やサウナなどに行ってみるのも良いでしょう。身体を綺麗に洗ってスッキリした状態で観光を楽しめます。

夜行バスによっては休憩がない

基本的には、夜行バスではサービスエリアなどでの休憩が設けられています。バス会社にもよりますが、休憩の頻度は2時間から3時間に1回程で、休憩時間は15分程です。ほとんどの乗客はその間にトイレを済ませたり軽食を取ったりしています。

ただトイレ付きの夜行バスでは休憩を設けていない場合があります。休憩がなくてもトイレで困ることはありませんが、途中で腹ごしらえができないという点に留意しておきましょう。

夜行バスに乗るときはオンラインサイトで

夜行バスを予約するには、オンラインサイトならスマホやパソコンでも予約することができます。友人や家族と一緒に話し合いながら、その場で予約したい人や自宅でゆっくり一人で決めたい人にもおすすめです。

様々な夜行バス予約サイトがたくさんあり、どのサイトを利用するのが最適か迷っている人も多いのではないでしょうか。また初めて夜行バスに乗る人は、なるべくシンプルで使いやすいサイトを選びたいですよね。

バスブックマークなら、非常にシンプルで初めて夜行バスに乗る人にとっても使いやすいです。たとえば、出発地と到着地を選択すると、カレンダーに日ごとの運賃が表示され、そこから選択して予約できます。

また、夜行バス最安値情報も表示されており、できるだけ安い運賃で利用したい人にとっても便利でしょう。

夜行バスに乗るなら、ぜひバスブックマークを利用してみてください。

まとめ

夜行バスを利用する際には、予約と運賃の支払いを乗車の前に済ませた上で乗車チケットを発行します。当日は指定された集合場所、集合日時に遅れずに行くようにしましょう。

また、基本的に夜にバスは出発して早朝に目的地に着きます。バスの中で寝ることになるため就寝時に必要な道具も持って行きましょう。目的地に到着後、観光施設が開場するまでの間のスケジュールなども組み入れておくと、スムーズに旅行を楽しめます。